モデルナ社のEBウイルス、水痘・帯状疱疹、ノロウイルス用の3種類のmRNAワクチンの市場投入が近し

 

モデルナ社は、他にもガンや自己免疫疾患等の mRNA ワクチンも開発中です。


モデルナ社がワクチン開発の進捗状況を公表し、ブラックストーンの資金を確保

yahoo! finance 2024/03/29

Moderna (MRNA) Posts Pipeline Progress, Secures Blackstone Funding

モデルナの株価は 3月28日、経営陣がワクチン・デイ・イベントで前向きな臨床最新情報を発表し、パイプラインの進捗状況を強調したことを受けて 3%上昇した。

同社は複数のパイプライン候補に関する最新情報を提供する一方、後期開発の中心となる3つのワクチンを進める決定を発表した。

これらには、mRNA-1189 (エプスタイン・バーウイルス [EBV] 用)、mRNA-1468 (水痘・帯状疱疹ウイルス [VZV] 用)、および mRNA-1405 (ノロウイルス用) が含まれる。

これらの候補を進める決定は、これらのワクチンに関する個別の初期段階の臨床研究のデータに基づいている。これらの研究のデータは、ワクチンに免疫原性があり、研究参加者の間で忍容性が高いことを示した。

モデルナは現在、mRNA-1647 (サイトメガロウイルス用)、mRNA-4157 (個別ネオアンチゲン療法、mRNA-1083 (新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン) など、開発後期の複数の治療法を評価中だ。

モデルナの売上高は新型コロナワクチンに大きく依存しているが、コロナワクチンの売上高は世界的に大幅に減少している。

さらに 3つのワクチンを開発後期に移行することで、モデルナは複数の製品を市場に投入することに一歩近づく。経営陣は、同社のワクチンポートフォリオは、感染症ワクチンの推定総対応可能市場(TAM)が約 520億ドル(約7兆8000億円)で、対応可能な大規模市場をターゲットにしていると考えている。

プレスリリースと並行して、モデルナはブラックストーン・ライフ・サイエンス社と資金提供契約を結んだことも発表した。

この契約条件に従い、ブラックストーンは潜在的なマイルストンの支払いと一桁台前半のロイヤルティと引き換えに、同社のインフルエンザプログラムを推進するために最大 7億5000万ドル(約1兆1000億円)の資金を提供する予定だ。