プールの時期を完全に過ぎた秋に、「プール熱、過去10年最多を2週連続で更新」という報道

 

インフルエンザは基本的に冬のもので、プール熱は夏のものですが、そのインフルエンザとプール熱が同時に大流行するというのも、なかなか末期的ではあります。


プール熱、過去10年最多を2週連続で更新 – 6府県で警報レベル

CB news 2023/10/15

のどの炎症や結膜炎などの症状が出る咽頭結膜熱(プール熱)の第40週(2-8日)の患者報告数が、過去10年で最多を記録した前週(9月25日-10月1日)を上回ったことが、国立感染症研究所が17日に公表した速報で分かった。過去10年最多を2週連続で更新しており、患者が増加傾向の自治体は警戒を強めている。

第40週の全国の定点医療機関当たりの患者報告数(小児科定点医療機関約3,000カ所)は、前週比3.3%増の1.87人で、26都道府県で前週を上回っている。

都道府県別で見ると、福岡(5.83人)、沖縄(4.97人)、大阪(3.82人)、奈良(3.5人)、佐賀(3.39人)、京都(3.2人)の6府県で警報基準(3.0人)を超えている。

咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる急性ウイルス性感染症で、のどの炎症や発熱、結膜炎の症状が出る。プールでの感染も多いことから「プール熱」とも呼ばれ、主に夏場に流行する。感染経路は主に接触感染や飛沫感染だが、タオルやドアの取っ手、エレベーターのボタンなど患者が触れたものを介してうつり、保育園、幼稚園、小学校などでの小児の集団発生も少なくない。