スペインのバレンシア地方で、ひょう嵐により70億円相当の農作物被害

 


ひょう嵐によりバレンシアの2万2000ヘクタールが被害を受け、4300万ユーロ以上の損失が出た

Fresh Plaza 2023/09/20

Hailstorm affected 22,000 hectares in Valencian causing more than 43 million euro in losses

ラ・ウニオ・ジャウラドーラ紙が、9月17日のひょう嵐、雨、風により、主にバレンシア州で 2万2000ヘクタール以上の農作物が影響を受け、初期の緊急評価によれば推定 4300万ユーロ(約68億円)以上の損失を引き起こしたと報じている。

被害を受けた主な農作物は柑橘類で損失 の 43%、次いで柿が 20%、ワイン用ブドウが 16%となった。

注目すべきは、今シーズンに予想されるブドウの約 3分の1が、被害を受けた自治体の地域で発生したことだ。レケナとその村ではすでに収穫が完了しており、被害を最小限に抑えることができたが、オリーブ畑が 10%、観賞用作物と苗床が 8%、野菜 7%が被害を受けた。

ほとんどの農作物の生産者は、ここ数カ月の悪天候のせいで収穫量が減少するとすでに予想されていたが、今回の嵐で生産者たちの期待はさらに低下し、新たな暴風雨の予報も出ているため、今週半ばには事態はさらに悪化すると予想されている。

生産者たちは直接的な損失に直面しているだけではなく、これらの出来事は今後数年間の生産にも影響を与える可能性がある。さらに、強風と雨によるインフラの損傷、木の倒木、その他の影響が発生している。

被害の割合は、地域により非常にばらつきがあるが、キャンプ・デ・トゥーリアとウティエル・レケナの地域のように、作物が 100%影響を受けた地域もある。

今年の収穫が影響を受けただけでなく、果実の木々も根こそぎにされているため、影響は数年続くと見られる。