2010年-2022年までの児童虐待の相談対応件数の推移
このグラフは、2010年からとなっていますが、ちょうど、その2010年「まで」のグラフを、ずいぶん以前の In Deep の記事に載せたことがありました。以下のようになっていました。
1990年から2010年の児童虐待の相談対応件数の推移
問題は、この 1990年からの23年間は、子どもの数は一貫して減っていることです。なのに虐待は増え続けている。
何だかすごい国となってきました。
児童虐待相談が21万件超え 32年連続で過去最多を更新
福祉新聞 2023/09/19
こども家庭庁は9月7日、2022年度に全国の児童相談所が相談を受けて対応した件数が21万件を超えたと発表した。1990年度の統計開始以来、32年連続で過去最多を更新した。
全国に232カ所ある児相が2022年度に相談を受け、指導や措置などの対応をしたのは、前年度より5%増の21万9170件(速報値)だった。
内訳をみると「心理的虐待」(12万9484件)が最多で、「身体的虐待」(5万1679件)、「ネグレクト」(3万5556件)、「性的虐待」(2451件)の順だった。
児相別では、東京都(2万705件)が最多で、大阪府(1万6036件)、埼玉県(1万5512件)と続いた。
相談経路については、警察が52%と半数を超えた。次に近隣知人が11%、家族親戚が8%。このほか、保育所は0・8%、児童福祉施設0・6%だった。児童本人からの相談も1%あった。
今年も児相の相談対応件数が増加する背景について、同庁支援局虐待防止対策課は関係機関の虐待防止への意識が高まったためではないかと指摘。「来年度の改正児童福祉法の施行に向け、妊娠段階からのアセスメントや訪問家事支援など市町村で未然に虐待を防ぐ取り組みを進めたい」としている。