(AGEとは)
> AGEとは終末糖化産物のことで、強い毒性を持ち、老化促進の元凶として注目される物質です。タンパク質に過剰な「糖」がこびりつき、タンパク質が糖化され、AGEと呼ばれる劣化したタンパク質のなれの果ての物質が溜まってくることによって広範囲にさまざまな病気の発症につながっていきます。 ota-clin.com
海洋珍味のナマコは糖尿病を予防する可能性がある
theepochtimes.com 2023/06/09
This Marine Delicacy May Deter Diabetes
南オーストラリア大学(UniSA)が、フィジー国立大学およびサンシャインコースト大学と共同で行った研究によると、アジア諸国で人気のエキゾチックな海洋珍味であるナマコは糖尿病を予防できるという。
ナマコの薬効を調べたところ、乾燥させた珍味と塩抽出物を組み合わせると、糖尿病のリスク増加に関連する「終末糖化生成物(AGE)」と呼ばれる化合物を抑制し、病気のリスクを下げることができることを発見した。
現在まで、AGE を阻止する市販の治療法はない。
血流中の高レベルの糖とタンパク質または脂肪が結合すると、AGE が生成される。これは非常に粘着性の高い化合物で、目、心臓、脳、腎臓の小さな血管を詰まらせる。
高レベルで蓄積すると、酸化ストレスと炎症の増加に寄与し、心血管疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、腎臓病、ガンなどの糖尿病合併症を引き起こす。
南オーストラリア大学の主任研究員のパーマル・デオ氏によると、薬用植物や食品に含まれる新規化合物は糖尿病合併症を予防する治療法となる可能性があり、ナマコには AGEs を阻害する生理活性化合物が含まれており、これらの病気から人々を守っているという。
「ナマコには、抗炎症作用や抗酸化作用など、さまざまな治療効果があることが知られています。そのため、ナマコの生理活性化合物を AGE 阻害剤として探索したいと考えました」とデオ氏は語った。
塩抽出物とコラーゲンを加えて加工した乾燥ナマコは、体内のさまざまな糖関連代謝産物を低下させ、 AGEs を大幅に抑制でき、糖尿病のリスクをを大幅に経験できることがわかった。
「これらの結果は、ナマコが糖尿病の発症や糖尿病合併症と戦うのに役立つ機能性食品として開発できる可能性があるという確かな証拠を提供します」とデオ氏は述べた。
ただし、最大40センチメートル、最大1.5キログラムまで成長するナマコには毒素が含まれており、安全に食べる前に適切に準備する必要があることが検査で示されている。