「搾取に基づく新植民地制度は必然的に過去のものになるだろう」というプーチン氏の演説

 


公正な多極世界は達成されるだろう – プーチン大統領

RT 2023/05/24

Fair multipolar world will be achieved – Putin

搾取に基づく新植民地制度は必然的に過去のものになるだろうとロシア指導者は言う

ロシアとその国際パートナーたちは、公正な多極世界を共に構築する、とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が述べた。

プーチン大統領は 5月24日の第11回安全保障問題上級代表国際会議の参加者たちに対するビデオ演説で、ロシアは全ての関係国と協力して共同の脅威や課題に取り組む用意があると述べた。

プーチン氏は以下のように述べた。

「私たちは力を合わせて、より公正な多極世界の形成を達成し、全世界の資源の搾取を可能にした新植民地制度と同様に排他的イデオロギーも解決されると確信している。搾取に基づく新植民地制度は必然的に過去のものになる」

ロシアにはさまざまな地域や大陸にパートナーがおり、同国当局はこうした関係を「高く評価している」と述べた。

プーチン大統領は「われわれはアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国との、歴史的に強く、友好的で真に信頼できる関係を重視しており、あらゆる可能な方法で関係を強化していく」と付け加えた。

プーチン氏によると、支配的な役割を維持するための米国とその同盟国の西側の役割には、「軍事力の増強、他国の内政への露骨な干渉、そして、エネルギーから一方的な利点を引き出そうとする試み、西側の多くの国によって引き起こされた食糧危機が含まれる」と述べた。

こうした行動の結果、国際舞台では不安定性のレベルが高まっているとプーチン大統領は指摘した。

「さまざまな地域で、古いホットスポットが拡大し、新しいホットスポットが出現している…多くの国の人々は、外部から組織されたクーデターの劇的な結果を経験している」と述べた。

しかし大統領は、ロシアは「脅迫と違法な制裁」という西側政策に代わるものがあると確信していると主張した。

プーチン大統領は、「世界の安定の強化、統一不可分の安全保障システムの一貫した構築、経済、技術、社会の発展を確保するという主要課題の解決」に向けて各国が共同で取り組むべきだと強調した。

ロシア安全保障理事会が主催する、第11回安全保障問題上級代表国際会議が 5月23日から 5月25日にかけてモスクワで開催されている。

100カ国以上から代表団が集まるこのイベントでは、参加者が国際情勢や世界が現在直面している最も差し迫った安全保障上の課題について話し合う予定だ。主催者によれば、食糧や情報安全保障、麻薬密売対策への協力などの問題に特別な注意が払われるという。