[米地銀ファースト・リパブリック銀行が経営破綻 リーマン以降で最大]という報道

 

ファースト・リパブリック銀行のこの 1ヵ月半の様相です。何しろ、これは最初のうちのひとつでしかなく、同じような事象は、等しく今後もつながっていくと思います。

(報道) 次は米ファースト・リパブリック銀行の模様 (2023/03/14)

(報道) 信用格付け機関S&Pが、米ファースト・リパブリック銀行の格付けをジャンク(投資不適格)級に引き下げ (2023/03/16)

(報道) 米地方銀行ファースト・リパブリック・バンクの預金流出額が10兆円に (2023/04/25)

(報道) 米ファースト・リパブリック銀行の株価が1日で50%下落。1ヵ月半で株価は15分の1に (2023/04/26)

(報道) 米ファースト・リパブリック銀行の破綻が秒読みに (2023/04/29)

なお、同じようなリスクを持つアメリカの銀行の数は 186行にのぼることが、最近の論文で示されています。

(記事) シリコンバレー銀行と同様の脆弱性を持つアメリカの銀行が 186にのぼることを研究が示す (2023/03/18)


米地銀ファースト・リパブリック銀行が経営破綻…預金14兆円流出、リーマン以降で最大

読売新聞 2023/05/01

連邦預金保険公社(FDIC)は1日、米地銀ファースト・リパブリック銀行(カリフォルニア州)が経営破綻したと発表した。3月に破綻したシリコンバレー銀行(SVB、カリフォルニア州)を上回り、2008年のリーマン・ショック以降で最大の米銀破綻になる。

発表によれば、米銀大手JPモルガン・チェースがファースト・リパブリック銀の事業を買収し、預金や支店業務を引き継ぐとしている。

ファースト・リパブリック銀の資産規模は昨年末時点で約2100億ドル(約28兆円)で全米14位。SVBの16位を上回る。4月24日の決算発表で、3月中旬以降、約1000億ドル(約14兆円)の預金が流出したと発表した。市場予想を上回る預金流出だったことで信用不安が高まり、発表後、ファースト・リパブリック銀の株価は約80%下落していた。

米国では銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。大口顧客が多いファースト・リパブリック銀は保護対象外の預金を多く抱えており、破綻を懸念した利用者が預金を引き出したことで資金繰りに行き詰まった。

米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が進めてきた急速な利上げによって保有する有価証券の価格が下落し、巨額の含み損が生じたことで破綻に追い込まれる金融機関が相次いでいる。

3月にはSVBに続いてシグネチャー銀行(ニューヨーク州)も破綻に追い込まれた。経営不安が高まったスイス金融大手クレディ・スイスは、スイスの金融最大手UBSに買収されることが決まった。