アメリカの住宅価格が過去10年以上で最大の年間下落率に

 


住宅価格が10年以上で最大の年間下落率を見せている:レポート

FOX BUISINESS 2023/04/19

Home prices see biggest annual drop in over a decade: Report

新しいレポートによると、3月の住宅価格は 2012年以来最大の年間下落率を記録した。

不動産仲介業者のレッドフィン社によると、米国の住宅価格の中央値は、パンデミックでブームとなった街と、高価なベイエリア市場に先導されて、3.3%下落し、400,528ドル (約 5350万円)になった。

これは、ローン金利の上昇により需要が減少し、販売用住宅の不足により購入が制限されたため、保留中の住宅販売がパンデミックの開始以来最低レベルに落ち込んだことが原因であるとレッドフィン社は報告している。

レッドフィン社によると、アイダホ州ボイジーの住宅価格は 3月に全米の他のどの地域よりも大幅に下落し、価格は前年比で 15.4%減少した。この地域では、保留中の住宅販売が前年比で 78.8% 減少し、保留中の住宅販売の最大の減少を記録した。

比較すると、保留中の売上高は、季節調整済みベースで全国で 26.6%減少したとレッドフィン社は報告している。

パンデミック中のホットスポットと高価な沿岸住宅市場では、近年過熱していた住宅価格が急速に冷え込んでいる。

レッドフィン社によると、2021年5月には、アイダホ州ボイジー地域の価格は過去最高の 40.9%上昇した。比較すると、同月の国内記録の増加は 26%だった。当時、住宅ローンの金利は低く、在宅勤務であり、比較的手頃な価格の住宅は、国のより高価な地域から買い手をもたらした。

レッドフィン社の不動産業者ショーナ・ペンドルトン氏 は、シリコン・バレー・バンクの破綻直後の 3月に活動が特に減速していることに気付いた。

ペンドルトン氏は、「シリコン・バレー・バンクの破綻によって、構築されていた買い手の勢いが失われ、住宅ローン金利が急上昇した昨年の状態に戻った」と述べた。

「すべてが崩壊するという恐怖があります」

「銀行の破綻、インフレ、景気後退への懸念、住宅ローン金利の変動、ウクライナでの戦争などがあります。一部の人々は、銀行からお金を引き出して、それを新しい家に使うよりも金庫に預けるべきか迷っています」

一方、パンデミック中にそれほど熱くならなかった市場は「比較的よく持ちこたえている」とレッドフィン社は述べている。