[輸入塩 年度内に価格改定の兆し 三重苦が収益直撃し悲鳴]という食品新聞の報道

 

(※) 私は知らなかったのですが、この報道の以下の部分に、ややショックを受けました。

> 日本の塩自給率11%程度という低さは看過できない状況だ。

日本は塩もほぼ自給できていないのですね。


輸入塩 年度内に価格改定の兆し 三重苦が収益直撃し悲鳴

食品新聞 2022/05/09

物流費上昇で事業環境悪化

輸入塩は一般用塩として食用、非食用で国民生活に欠かせない存在だ。船便の契約更新が行われる来年1月には値上げが確実視されているが、今年度中にも価格改定は避けられない公算が大きくなっている。

原料塩を輸入する商社はいずれも、世界的な物流費や燃料価格の高騰に加え、急激な円安の為替変動による三重苦が収益に直撃し、悲鳴を上げている。

国内の食用ニーズは新型コロナウイルス禍や減塩志向の浸透により漸減傾向が続いているものの、ソーダ工業用など工業用途では需要増が顕著になっている。またアジア圏でも新興国を中心に、工業用需要の伸長が継続中。国内への原料塩輸入を安定的に供給するためには価格改定に踏み切らざるを得ない事態が迫っている。

輸入塩を取り巻く事業環境を悪化させている主因は、物流費の上昇だ。コロナ禍に端を発した国際的な船便の争奪戦にとどまらず、塩の製造や運搬に必要な燃料となる原油価格が高止まりしている。

今年に入ると、ロシアのウクライナ侵攻がさらなるエネルギー価格の上昇に拍車を掛けた。

商社筋によると、海外で製造された塩を輸入する船便の運賃は、コロナ前の3年前と比べて2倍以上に膨らみ、利益を大幅に圧迫しているという。

コスト増加要因はこれにとどまらない。国によってはコロナ禍に伴う厳しい人流抑制策などが行われた結果、現地の労働力が不足し、塩の製造や輸送に携わる労働者の人件費も高騰している。

輸入各社はこれまで自助努力によるコスト吸収で対応してきたが、130円台に突入した円安進行の逆風にもさらされ「コスト的には切羽詰まっている状況」「本音を言えば、一刻も早い値上げをお願いしたい」といい、既に限界点を超えているとの声で一致している。

長年にわたり、塩は「価格の優等生」と位置付けられ、中でも輸入塩は安定的に数量が確保され、国内経済が急速に発展する中で需要をカバーしてきた。だが、最大の生産地であるメキシコ塩も設備の老朽化対策に向けた修繕費などが必要になってきている。

現況のトリプルパンチに加え、長期的な視座における設備投資費を確保する必要も生じているようだ。そのためにも現況のコストアップにふさわしい適正な価格転嫁が必要不可欠。将来を見据えたサステナブルな輸入塩の供給体制を構築する契機という点でも、国内塩の価格是正と足並みをそろえる形での値上げの流れは必至といえる。

長引くコロナ禍やウクライナ情勢、急激な円安と先行き不透明な材料が山積している中、その決定時期と改定率に注目が集まりそうだ。

他方、国内では現在、主に食用は国内塩、生活インフラを支えるソーダ工業用が輸入塩として使用されている。

有事に備えた食料安全保障の観点から、日本の塩自給率11%程度という低さは看過できない状況だ。日本の食の根幹を支える国内塩と、汎用性の高い輸入塩がともに共存していく視点も忘れてはならない。

中国東部の島で夜空が赤く染まる

 

(※) 一般的には、空が赤くなる現象は「砂嵐」、「山火事」などがほとんどですが、地域的に中国東部ではそれはなさそうです。しかも「赤い夜空」は珍しい。オーロラが観測される地域でもないですし、珍しいですね。

以下は、砂嵐や山火事などによって空が赤く染まった事例です。

[記参考事] リビア内戦で血の海となったアジュダビヤの大気が砂嵐で真っ赤に染まる (地球の記録 2017年3月19日)

[記参考事] ギリシャ・クレタ島が赤く染まった日 (地球の記録 2018年3月24日)

[記参考事] 米カリフォルニア州が過去最悪の山火事に見舞われる中、サンフランシスコの空が赤く染まった(地球の記録 2020年9月10日)


「戦争が始まったのか」…中国東部の島で夜空が赤く染まる

ABEMA TIMES 2022/05/09

中国東部で夜空が真っ赤に染まり、街が騒然となった。中国東部浙江の沖合に浮かぶ島で7日午後8時ごろに撮影された映像では、空を見上げると夕焼けの赤とはまったく異なる赤色に染まっている。

多くの市民がこの現象を目撃し、SNS上では「何か災害の前兆だろうか」「戦争が始まったのか」といった書き込みが相次いだ。中国メディアは専門家の話として、「この日は大気中の水分量が多く、サンマ漁で使用される赤色のライトが拡散して空が赤く見えた可能性がある」と伝えている。

イラクの小麦収穫量が「半減」の見通し

 

(※) 太字はこちらで施しています。


イラク:ウクライナでの戦争と水不足で小麦の収穫量は半減

news.yahoo.co.jp 2022/05/09

レバノン、パレスチナ、シリア、ヨルダン、イラクにかけてのマシュリクと呼ばれる地域では、例年11月~5月初頭までが降水期でそれ以後は厳しい暑さに見舞われる。降水期の終わりと真夏の間の短い期間が、小麦の収穫の時期にあたり、この期間の農村は収穫機器が徹夜で操業する忙しさになる、はずだ。

しかしながら、この地域は昨年に勝るとも劣らない干ばつに見舞われ、降水量と河川の流量は相当に少なかった。

シリアの地中海沿岸部は平年並みの降水量を記録した地点もあったが、内陸の農業地帯の降水量は絶望的と言っていいほどの状態だった。

この状況は、トルコやイラクも含むチグリス、ユーフラテス川の流域全般で同様だったようで、今期のイラクの小麦の収穫高は昨期同様の不振となりそうだ。降水量の減少は気候変動とも関連すると考えられており、イラクでは砂嵐の頻発という新たな問題も発生している。

バグダード南方のディーワーニーヤ県では、同県を流れるユーフラテス川の水量が1秒当たり180の平年値に対し、今期は80に過ぎない。このため、イラク政府、そして生産者たちは小麦の作付け面積の削減を余儀なくされた。しかも、降水量の不足により面積当たりの収穫量は例年の半分程度にとどまる見通しである。

この不振に追い打ちをかけたのが、ウクライナでの戦争に伴う燃料と肥料の価格高騰である。エンジンオイル類や種苗も値上がりしており、これらは生産者にとって更なる重荷となる。

肥料についても、価格高騰のため国が生産者に供給する量が過去数年に比べて8分の1にまで減少する見通しだそうだ。

元々、チグリス、ユーフラテス川の流域で天水に頼る農業は不確実性が非常に高い営みではある。そこに、燃料や肥料が世界的な広範囲で取引されるようになったことにより、この不確実性に影響を与える要素はイラク政府や地元の生産者の努力ではどうにもならない範囲にまで拡大している

今期のイラクの小麦の収穫量の見通しは250万~300万トン程度であるが、これは昨期と同程度の水準であり、イラク国内で必要とする量には及ばない。

別稿で指摘した通り、この地域での農業の不振は離農→都市への人口移動→都市近郊の生活環境悪化→社会不安という負の連鎖へとつながりやすいものである。

中東では、経験的に10年に1度ほどの頻度で世界を揺るがす大事件(大抵は紛争や政治危機)が発生するのだが、折悪しく現在は前回の大災難である「アラブの春」とその後の混乱から10年ほど経過している

世界の耳目と様々な資源がウクライナでの戦争に集中する中、中東諸国はそのあおりを受けて人民の生活水準が低下することがほぼ確実である。そのため、「10年に1度」という経験則がとても嫌な予感として感じられてならない。

英国保健省がイギリスで「サル痘」患者を確認

 

(※) 以下は、国立感染症研究所の「サル痘とは」の冒頭です。

> ヒトのサル痘は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患である。2003年11月の感染症法の改正に伴い、新規に四類感染症に規定された。自然宿主は アフリカのリスで、サルに感染するとヒトの天然痘様の症状を呈する。ヒトに感染すると、重症例では臨床的に天然痘と区別できない。ヒトのサル痘 での致死率は1〜10%程度である。

以下は、イギリスで昨年10月に業務を開始した「英国保健安全保障庁 (UKHSA)」のプレスリリースからです。


イギリスでサル痘の症例が確認された

UK Health Security Agency(UKHSA) 2022/05/07

Monkeypox case confirmed in England

英国保健安全保障庁 (UKHSA)は、個人が英国でサル痘と診断されたことを確認しました。

患者は、英国に旅行する前に、感染症にかかったと考えられているナイジェリアからの最近の渡航歴があります。

サル痘はまれなウイルス感染症であり、人の間で簡単に広がることはありません。これは通常、軽度の自己制限的な病気であり、ほとんどの人は数週間以内に回復します。ただし、一部の人に重篤な症状が発生する可能性があります。

誰かが感染者と密接に接触している場合、感染が広がる可能性があります。ただし、一般の人々に感染するリスクは非常に低いです。

患者は、ロンドンのガイズ・アンド・セントトーマスNHSファウンデーショントラストにある専門の感染症ユニットで治療を受けています。

予防措置として、UKHSAの専門家はNHS (英国民保健サービス)の同僚と緊密に協力しており、個人と密接に接触していた可能性のある人々に連絡を取り、情報と健康に関するアドバイスを提供します。

これには、英国への同じフライトで患者のすぐ近くに座っていた多くの乗客に連絡することが含まれます。

症状のない人は感染者とは見なされませんが、予防措置として、近くにいた人には、体調が悪くなった場合に迅速に治療できるように連絡があります。

サル痘の初期症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、腰痛、リンパ節の腫れ、悪寒、倦怠感などがあります。発疹が発生することがあり、多くの場合、顔から始まり、体の他の部分に広がります。発疹は変化し、さまざまな段階を経て、最終的にかさぶたを形成します。かさぶたは後で落ちます。

太陽の表面に「ハイダーフレア」の原因ともなる磁気フィラメントが多数出現

 

(※) ハイダーフレアというのは、太陽黒点からではない太陽表面爆発現象のことです。以下は 12年前の記事ですが、ハイダーフレアに関しての記事の翻訳です。

[記事] 太陽のフィラメントが起こす壮大な「ハイダーフレア」 (In Deep 2010/02/23)

そのフィラメントが現在の太陽表面上に多数あることをスペースウェザーが報じています。


太陽の磁気フィラメント

spaceweather.com 2022/05/09

MAGNETIC FILAMENTS ON THE SUN

太陽フレアについて考えるとき、一般的に黒点との関連について考える。しかし、太陽の黒点だけが太陽の爆発の原因ではない。磁性フィラメントもその役目を果たすが、現在そのフィラメントが多数観測されている。

黒いヘビのように見える部分すべてが磁気フィラメントで、それぞれが磁場によって空中に保持された高密度プラズマの巨大なチューブだ。最長のものは端から端まで40万キロ以上伸びている。これは、地球から月までの距離とほぼ同じとなる。

磁気フィラメントはその構造が不安定であることで知られている。それらが爆発すると、破片が太陽の表面に落下し、「ハイダーフレア」として知られる一種の太陽フレアを引き起こす可能性がある。磁気フィラメント爆発は、コロナ質量放出を宇宙に投げ込むことが多い。

インドルピーが対ドルで過去最安値

 

米ドル/インドルピーの推移 (1973年〜現在)

tradingeconomics.com


インドルピーが対ドルで過去最安値、約4年ぶりの利上げにもかかわらずドル買いに押される

みんかぶFX 2022/05/09

インドルピーが対ドルで0.4%下落、1ドル=77.30ルピーと過去最安値を更新している。インドでもインフレが加速しており、インド中銀は先週、臨時の金融会合を開き、政策金利を4.0%から4.4%に引き上げた。利上げ実施は3年9カ月ぶりになる。

ただ、ドル高に押され、インドルピーは対ドルで下落している。米長期金利上昇に伴うドル買いに加え、中国景気減速やロシア-ウクライナを巡りリスク回避でもドルが買われている。

パンデミックの恐れがあるエボラウイルスの近縁種ウイルスが初めて分離される

 


新たなパンデミックの脅威となる可能性のあるLloviuウイルスが初めて分離された

medicalxpress.com 2022/05/06

Lloviu virus – a possible new pandemic threat – isolated for the first time

Medway School of Pharmacy(英国ケント大学とグリニッジ大学のパートナーシップ)の研究者たちは、エボラウイルスの近縁種であるLloviuウイルス(LLOV)の分離を初めて支援し、パンデミックへの備えを確実にするための将来の研究の必要性を強調した。

LLOVは、エボラウイルスを含むフィロウイルスファミリーの一部だ。エボラ出血熱(同様に病原性のあるマールブルグウイルスを含む他のフィロウイルス)はアフリカでのみ自然に発生したが、Lloviuはヨーロッパで発見された。

フィロウイルスLLOVは、2002年にスペインのシュライバーのコウモリでそのRNAを介して同定され、その後ハンガリーのコウモリで検出された。

人獣共通感染症のウイルス(動物と人間の間を通過するウイルス)として、LLOVは、農業、自然環境における動物との密接な関係により、世界中の公衆衛生が関心を持っている。

これは、多くの野生生物の自然生息地の継続的な破壊と侵入により、近年さらに当てはまる。世界保健機関は、「人獣共通感染症は、新たに特定されたすべての感染症、および多くの既存の感染症の大部分を占める」と述べている。