青森県の月間コロナ死亡者数が過去最多に

 


12月死亡86人、月別で過去最多/新型コロナ

東奥日報 2022/12/19

青森県は19日、新たに677人の新型コロナウイルス感染と、5人の死亡を公表した。

12月に入ってから公表された感染者の死亡は計86人で、月別の死亡者数としては8月の83人を上回り過去最多となった。

県が公表した死亡者は、弘前保健所管内の60代男性、五所川原保健所管内の80代以上男女2人、青森市の1人(年代、性別非公表)。残る1人は遺族の意向を確認中だとして、居住地を含む詳細が非公表となっている。

12月は連日、感染者の死亡が明らかになっている。県によると、死亡者の多くが高齢者という傾向は変わらず、基礎疾患が悪化して死亡する事例が一定数を占める。

感染者数の増加に伴って高齢者の感染も増え、死亡者数の動向に影響しているとみられる。

19日の新規感染者数677人は前週12日(752人)より少なく、3日連続で前週の同じ曜日を下回っている。医療機関で新型コロナと診断を受けた患者数は244人、自己検査で陽性が判明し県のセンターなどに登録した人数は431人。

ほかに、全数把握の簡略化が始まる9月26日より前のみなし陽性者2人(上十三保健所管内)も含む。重症化リスクが高い患者として発生届を受理した人数は57人だった。

入院者数は前日から39人増え、過去最多の684人。

県の確保病床数490床に対する使用率は、一般病床で療養中の患者も含めると139.6%、新型コロナ病床に限った実質的な使用率は62.0%となった。

2次保健医療圏別では、実質的な使用率が6圏域全てで50%台以上となり、上十三圏域は80%台で6圏域中最も高い。