スウェーデンに逃れたウクライナの難民が次々とスウェーデンから去っている

(※) スウェーデンの国内報道です。


ウクライナ難民がスウェーデンを去る – 「ここには未来はない」

yadagbladet.se 2022/09/21

Ukrainska flyktingar lämnar Sverige – ”finns ingen framtid här”

スウェーデンを離れることを選択するウクライナ人がますます増えている。これは、彼らがスウェーデン語で教育を受ける権利を持っていないためだ。このことは、就職や社会への参入を非常に困難にしている。

ナタリア・ヴォルコバさんは 62 歳で、3月にキエフから スウェーデンの Eskilstuna に逃げた。彼女は母国で 2つの大学の学位を取得しており、ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語、セルビア語に堪能だが、これらのスキルは、スウェーデンの労働市場への参入には役立っていない。

「移住してきた(ウクライナ人の)中には、多彩な経歴を持つ人たちがたくさんいます。スウェーデンに役立つ芸術家、ジャーナリスト、医師、教師などがいますが、スウェーデン語ができないと誰も仕事を見つけることができません」と彼女は述べる。

彼女は、スウェーデンに到着したとき、生計を立てるために働くことを決意していたが、当時は、大規模な移民指令に従ってスウェーデンに来る難民たちが、スウェーデン語で教育を受ける権利を持っていないことを知らなかった。

「スウェーデン語ができない状態で仕事を見つけた人を私は知りません」とヴォルコバさんは言う。

ヴォルコバさんは自分の意思で、学習サークルを通じてスウェーデン語を学んでいるが、そこで言語を学ぶのは遅すぎると考えている。

彼女はまた、スウェーデンで出会った多くの同胞が帰国し始めたと言う。

戦争はまだ終わっていないが、代わりにドイツ、アイルランド、またはカナダに移り、より良い語学教育と仕事の機会を提供されることを望んでいる人たちがいる。

移住庁の数字によると、スウェーデンで保護を求めた 45,000人のウクライナ人のうち、約 4,000人がすでにスウェーデンを離れることを選択している。