北米の景気後退リスクは「99.9%」とカナダの銀行の資産運用責任者が語る

 


北米のリセッション確率「99.9%」、利上げ誘因に – BMOデービス氏

Bloomberg 2022/09/22

インフレ抑制に向け金利は大幅な上昇を余儀なくされるため、北米経済がリセッション(景気後退)を回避するのはほぼ不可能だろうと、モントリオール銀行(BMO)資産運用部門の債券責任者が語った。

BMOグローバル・アセット・マネジメントの債券・短期金融市場責任者アール・デービス氏は21日、BNNブルームバーグテレビジョンで「リセッションの確率は99.9%だ」と指摘。

「私がそう語る理由は、金融当局者が実際にリセッションを望んでいるからだ」と述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)政策決定発表前に発言した。

デービス氏によると、景気後退は容易に2024年まで長引く公算がある。また、必ずしも緩やかな景気縮小にはならない

18年のような過去の利上げ局面とは異なり、米連邦準備制度や他の中銀の動きがインフレの推移にかなり立ち遅れている上、需要押し下げのため金利が長期間にわたって高止まりせざるを得ないためだという。

「最終的に政策ミスとなる恐れがある」が、インフレ率を許容できる水準に戻すには「リセッションを受け入れざるを得ないと脚本にある」とし、「それは市場が乗り越えなければならない重要なことだ」と述べた。