8月7日は北海道の七夕です

(※) なんかちょっと、この北海道放送の記事全体がなんだか狂気に満ちていまして、ちょっと転載したくなりました。太字はこちらでしています。

「♪いか、いか、いか、いか、いか踊り!!」 ← これは何?(笑)


8月7日は北海道の七夕 「ローソク出せ!」の由来は…あの有名な青森の祭り!?驚きの調査結果が…

HBC 北海道放送 2022/08/05

7日は、北海道では七夕ですが、あなたは何を願いますか?

▽調査依頼(今日ドキッ!スタッフ・40代)
「もうすぐ七夕ですが、『ろうそく出せ!』は、どこからきたのでしょう?」

北海道の七夕といえば、まもなくやってくる8月7日が一般的。これは旧暦の7月7日ころにあたる。その七夕をひと足早く行う道南の町がある。函館だ。調査員は早速、その函館に向かった…。

「♪いか、いか、いか、いか、いか踊り!!」
「♪いか刺し、塩から、いかソーメン」
「♪もうひとつおまけに いかぽっぽ♪」

夏の函館は、この活イカのコリコリとした食感がたまらない。お腹もいっぱいになったので、さあ調査開始だ!

調査員
「やってます!やってます!こちらのお寺で七夕のイベントが行われています」

新型コロナの影響で3年ぶりの開催の七夕祭り。短冊に記す「願い事」は…。

子どもたち
「BTSに会えますように」
「警察官になりたいです」
「新型コロナがなくなりますように。どんどん広がって死んでいる人が多いからです」

そして、北海道の七夕に欠かせないのが…。

子どもたち
「竹に短冊、七夕まつり、大いに祝おう、ローソク一本ちょうだいな」

北海道の伝統行事「ローソク出せ」。函館では、「ローソクもらい」というのだが、七夕の夜、子供たちが近所の家々を歩き回り、歌を歌ってはお菓子をもらう、まるでハロウィーンの様なイベントが行われているのだ。昔は提灯片手に集めていたロウソクは、今、お菓子に変わった。

そして歌の歌詞は、地域ごとに異なり、ちょっと過激なものも…。

子どもたち
「ローソク出せ!出せよ!出さないと、かっちゃく(ひっかく)ぞ!おまけに食いつくぞ!」

では、この「ローソク出せ!」は、どこから始まったのか?1892年から続く、湯川寺(とうせんじ)、副住職は…。

湯川寺 筒井章順副住職
「函館では江戸時代後半から、ねぶた祭りの様なことが行われていて、それが始まりらしい」

え!?函館で、ねぶたの様な祭りが行われていた!?一体どういうことなのか?図書館で調べてみると…。

江戸時代の函館の様子を書いた書物、箱館風俗書を発見!

しかし…えっと…だ、だい…だい・・・なんと!全然読めないではないか!これは困った…。

そこで北海道の歴史を研究している谷本教授に読んでもらった。

北海道大学文学部 谷本晃久教授
「七夕祭、大額燈籠は、方弐間余りに、囃子屋台やうの者を、四ツ車のうへに組み立て」

それでも言っている事がわからない…。先生、何が書いてあるの~?

北海道大学文学部 谷本晃久教授
「青森のねぶたの山車みたいな物を作って、灯篭は1000ぐらい出ると書いてある。町中が灯篭で埋め尽くされるイメージ」

なんと!函館でもねぶたの様な祭りが行われていたというのだ

北海道の名づけ親・松浦武四郎が、蝦夷地の秘密情報を記した「秘めおくべし」。この書物の中にも、函館のねぶたのような祭りについて記述されている。では、ローソクの話はどこから来たのか?

北海道大学文学部 谷本晃久教授
「函館に偉い郷土史の先生がいて、須藤隆仙先生が、函館と青森の青函文化史という本を書いており、なぜロウソクをもらって歩くかというのも少し書いてあり、ねぶたには数百のロウソクが飾られていた。どうも各家を回って、子どたちがロウソクを集めて、ねぶたを飾った。それが残ったんじゃないか」

1873年、明治政府は七夕などの祭りを、旧来の悪い習慣として廃止。函館のねぶたのような祭りは廃止されたが、子どもたちのろうそくを集めて回る風習だけは残ったと考えられている。

しかし、本当に青森のねぶた祭りと関係があるのか?

名物のみそ貝焼きのにおいに誘われ、調査員は海を渡った!この時期の青森と言えば、3年ぶりの開催、ねぶた祭りの真っ最中だ!ねぶた祭りの歴史や魅力を体感できる観光施設ねぶたの家ワ・ラッセを訪ねた。

ねぶたの家ワ・ラッセ 佐々木琢也係長
「ねぶた祭りは、七夕祭りの行事の一環で…」

なにー!ねぶた祭りは、七夕祭りだったのか!8月上旬に開催されるのも、七夕のお祭りだからだ。

ねぶたの家ワ・ラッセ 佐々木琢也係長
眠気を流すための行事として始まったのが有力な説とされている」

夏の暑さで眠れず、農作業がはかどらないので、その眠気を覚ますために行われたのが、ねぶた祭り。

ねぶたの家ワ・ラッセ 佐々木琢也係長
「実は似たようなところが色々あって、昔は人形の灯篭の中に、ロウソクの明かりで灯していたので、運行中に、子どもたちが『ロウソクを出せ出せ!出せ出せ!』という回り方をしていたのが、ラッセラッセ、ラッセラー、ラッセラーという掛け声の由来だと言われている」

その掛け声がコチラ!

「ラッセラーラッセラー、ラッセラーラッセラー」

この有名な掛け声が、もともとは、ろうそく出せ!ろうそく出せ!だったのだという。

ねぶたの家ワ・ラッセ 佐々木琢也係長
「後々にろうそく出せが、いつの間にかお菓子出せ!出せ!という意味合いに変わっていった