[サウジアラビアが中国への石油輸出の一部をドル建てから人民元建てに変更を検討]という報道

 


サウジ、対中石油輸出で人民元建て決済を検討…背景にバイデン政権への不満か

読売新聞 2022/03/16

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは15日、サウジアラビアが中国への石油輸出の一部をドル建てから人民元建てに変更することを検討していると報じた。

報道によると、サウジはニクソン元政権との合意に基づき、これまで石油取引はドル決済に限っていた。サウジの石油輸出のうち25%超を占める中国との取引で、人民元を利用する検討は6年前から始まり、年明けから加速した。バイデン政権がイエメン内戦への介入などを問題視し、サウジに厳しい姿勢を示してきたことへの不満が背景にあるという。

米国はドルの支配的な地位を利用し、ウクライナに侵攻したロシアにドル取引禁止などの経済制裁を科した。サウジが石油輸出で人民元取引を採用すれば、中国にとってはドル依存のリスクが低減し、人民元の国際的な地位が高まりそうだ。