米ミネソタ州で「体感気温 氷点下25℃」の中で行われたサッカー・ワールドカップ予選に非難囂々

 


氷点下17度でW杯予選、過酷な環境に「ありえない」とホンジュラス反発

CNN 2022/02/04

米ミネソタ州で行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)予選のホンジュラス対米国の試合で、ホンジュラスが「過酷な気象条件」のために代表選手2人の退場を強いられたと訴えている。

この試合では計3選手がハーフタイムで交代し、米国が3―0で勝利した。報道によると、試合が行われた2日、アリアンツ・フィールドスタジアムの気温は氷点下17度、体感温度は氷点下25.5度だった。

ホンジュラス・サッカー連盟は「スタジアムの過酷な気象条件のため、代表選手2人は後半戦に戻って来なかった」とツイートした。

対戦場所がミネソタ州になったことをめぐって米国にも批判の矛先が向けられた。ホンジュラスのエルナン・ダリオ・ゴメス監督は試合後に、「あまりにも異常だ。ありえない。強豪チームをこんな所に連れて来て試合をさせるなんて」と怒りをぶつけた。

「選手たちは更衣室で不快な思いをしていて、点滴を受けている選手もいる。サッカーは苦しむためのものじゃない。こんな試合は良くない」

一方、米代表のグレッグ・バーホルター監督は、海外で行うW杯予選で選手たちが条件の変化に対応しなければならないのは普通のことだと反論している。

「寒波が来てしまえば私たちにはどうしようもない。そうなった場合にできるのは、防寒具を着けて出場し、リスクの軽減に努めることだけだ。私たちはそうした」とバーホルター監督は強調。サッカー連盟は「安全な環境」を整えるため、ホンジュラスの選手や関係者に防寒具を提供したと付け加えた。

この試合に勝利した米国は北中米カリブ海地区予選で2位をキープ。ホンジュラスは最下位にとどまっている。