どんな AI も、タバコは良くないというだけの話となるので（そりゃまあ、悪いでしょうけれど）、ニコチンという物質の作用についてのかつての論文を添えて聞いてみました。
Grokへの質問：ニコチンは古代から使われていました （論文）。有用な部分を見出すことは難しいのでしょうか？
Grokの回答：
はい、ニコチンの歴史的利用（PMCの論文: The History of Tobacco and Its Medical Uses）は事実で、古代マヤ・アステカ文明（紀元前）から儀式・医療的に用いられ、ヨーロッパ移入後（16世紀）には鎮痛・精神安定として医師が推奨しました。論文では、ニコチンが神経刺激・食欲抑制・痛み緩和の可能性を指摘しています。現代でも有用な部分は見出せますが、依存性とリスクを考慮した医療的文脈に限られます。以下で説明します。
ニコチンの有用性：科学的証拠
・鎮痛・神経保護: ニコチン性アセチルコリン受容体（nAChR）作動で、オピオイド系活性化し慢性痛軽減（例: 関節リウマチ、線維筋痛症）。2000年代の臨床試験（Pain誌）で、低用量ニコチン（パッチ）がNSAIDsより有効なケースあり。アルツハイマー・パーキンソン病ではドーパミン調整で症状緩和の可能性（NEJMレビュー）。
・認知・精神効果: ADHDやうつで集中力向上（FDA承認外）。ヴァレニクリン（Chantix）のようなニコチン部分作動薬が禁煙補助に成功。
・歴史的文脈: 論文の通り、19世紀まで「万能薬」扱い。現代合成ニコチン（NRT: ニコチンパッチ・ガム）はFDA承認で、喫煙依存治療に有効（成功率2-3倍）。
ただし、これらは純粋・制御されたニコチンの話で、タバコ燃焼の害（タール・COなど）と分離。古代利用は低頻度・低純度で、現代の高濃度暴露とは異なります。
課題と限界
・依存・副作用: ニコチン自体が中毒性高く、心拍数上昇・血管収縮で心血管リスク（高血圧・梗塞）。長期使用で耐性形成、離脱症状。
・証拠の質: 鎮痛効果は有望だが、大規模RCT不足（多く動物実験・小規模）。がんリスクは低いが、喫煙代替でも肺影響懸念（電子タバコ研究）。
・規制: WHO/FDAは娯楽用ニコチンを「安全」とせず、医療監督下のみ推奨。古代の「有用」は副作用無視の時代背景。
結論
ニコチンの有用性（鎮痛・神経保護）は見出せ、研究中ですが、依存・心リスクのため医療用途に限定。古代の自由利用は現代基準で危険です。