「マグネシウムは線維筋痛症患者の痛みを軽減する」という論文

マグネシウムは、海藻とかナッツ類とか、納豆なんかにも多く含まれています





短期マグネシウム療法は線維筋痛症患者の中等度のストレスを軽減する:無作為化二重盲検臨床試験

PMC 2022/05/17

Short-Term Magnesium Therapy Alleviates Moderate Stress in Patients with Fibromyalgia: A Randomized Double-Blind Clinical Trial

要約

線維筋痛症の患者はストレスや痛みを訴えることが多く、どちらも通常の薬物治療では改善しないことが多い。

マグネシウム補給は線維筋痛症の症状を改善するように思われているが、エビデンスのレベルはまだ低い。

本研究は線維筋痛症患者を対象に、マグネシウム100 mgを 1日1回経口投与する群とプラセボ群を 1か月間比較した無作為化対照二重盲検試験である。

主要評価項目は DASS-42 スケールによるストレスレベル、副次評価項目は痛み、睡眠、生活の質、疲労、破局観、社会的脆弱性、およびマグネシウム血中濃度であった。

マグネシウム補給は、軽度/中等度のストレスサブグループにおいて有意にストレスを軽減した。

疼痛の重症度はマグネシウム群で有意に低下したが、その他のパラメータは両群間で有意差はなかった。

これらの結果は、マグネシウムが線維筋痛症患者の軽度/中等度のストレスを改善し、疼痛体験を軽減することを初めて示した。

これは、マグネシウムを毎日摂取することが線維筋痛症患者の疾患負担を軽減する有用な治療法となる可能性を示唆しており、より大規模な臨床試験の実施が求められている。