ロシアが国防費を25%引き上げ、ソ連崩壊以来の最高の増加率に





ロシアは2025年に国防費を4分の1増額する予定

aljazeera.com 2024/09/30

Russia to hike defence spending by a quarter in 2025

予算案の草案によると、ロシアは 2025年に国防費を 4分の1引き上げ、国内総生産(GDP)の 6.3%に引き上げる予定だ。これは冷戦以来の最高水準となる

9月30日に公開された文書によると、ロシアがウクライナでの「特別軍事作戦」と呼ぶ作戦の 4年目となる 2025年には、国防費は 2024年比 25%増の 13兆5000億ルーブル(約 21兆円)に増加する見込みだ。

国防費は 2025年の総予算支出 41兆5000億ルーブル(約 64兆円)のうち 32%を占める

この予算案は 9月30日に国会の下院である国家院に正式に提出され、審議された。

昨年の草案では、政府は 2025年に国防費を 21%削減する計画だった。この計画の転換は、国家計画立案者が軍事に引き続き重点を置いていることを示している。

ウクライナ戦争が始まった 2022年、ロシアは防衛費に 5兆5000億ルーブル(約8兆5000億円)を費やした。

国防費全体の約 10%は軍人への給与に充てられるが、これもソ連崩壊後最高額に達しており、前線での勤務 1年目の最低年収は325万ルーブル(約 500万円)に達している。

国防と安全保障に対する国家支出総額は 17兆ルーブル(26兆円)に上り、総支出のほぼ 41%を占める。これは同国のGDPの 8%にも相当する。