米格付け会社、ソフトバンクGを一段階格下げ 「資産リスク高まる」
朝日新聞 2023/05/24
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は23日、ソフトバンクグループ(SBG)の長期格付けを「BB+」から「BB」に1段階引き下げたと発表した。
SBGのファンド事業が不振にあえぐなか、「資産リスクが従来の想定よりも高まっている」とした。
一般的に格下げは、社債の利率上昇など資金調達のコスト上昇につながる。
「BB+」以下は投機的格付けとされている。
世界的な金利上昇などの影響で株式市況の悪化を受けて、SBGはAI(人工知能)関連の有望企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)が苦戦。
財務基盤の強化のため、保有株の中核だった中国EC大手アリババ集団の株式を断続的に手放した。その結果、資産のなかで未上場企業の割合が高まっている。