アメリカで、インフルエンザが過去10年間で最も早い流行開始。すでに360人が死亡

 


インフルエンザ、RSウイルスの季節が季節外れに早く急増

US News 2022/10/28

Flu, RSV Seasons Surging Unseasonably Early

CDC のデータによると、インフルエンザや呼吸器合胞体ウイルス (RSウイルス) による入院患者数が、通常ならシーズン後半にならないと見られないようなレベルに現在すでに達している。

また、CDC は今週、インフルエンザによる今シーズン初の小児の死亡を報告している。当局は子供の詳細を提供していないが、テキサス州ヒダルゴ郡の当局者は、インフルエンザの検査で陽性となった後、今月初めに3歳の少女が死亡したと報告した。

今シーズンはこれまでのところ、当局は少なくとも 880,000 人のインフルエンザ感染と 360人の死亡を報告している。

テキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、バージニア州、テネシー州、メリーランド州など、いくつかの州でインフルエンザの活動が活発になっていることが報告されている。

インフルエンザによる入院も増加しており、通常はインフルエンザの流行期のかなり後になるまで見られないレベルに達している。CDC は、今シーズンこれまでに少なくとも 6,900人がインフルエンザで入院しており、現在 2,330人以上が入院していると推定している。

CDC によると、この入院の累積数は、過去10年以上で最大だ。

また、インフルエンザに加えて、RSウイルスの症例も増加している。呼吸器疾患であるRSウイルスは、通常、軽度の風邪のような症状を引き起こす。ほとんどの場合、 1~ 2週間で回復するが、乳幼児や高齢者にとっては深刻な場合がある。

CDCは、「米国の複数の地域で、RSウイルスの検出とRSウイルスに関連する救急搬送と入院の増加を示しており、一部の地域では季節的なピークのレベルに近づいている」と述べている。

CDC によると、従来は、RSウイルスの典型的なピークは 12月下旬から 2月中旬までの範囲だった。しかし、COVID-19 のパンデミック以降、RSウイルスの流行の予測可能な季節が変化した。

RSウイルスの循環パターンは、「2020 年初頭に COVID-19 パンデミックが始まって以来、混乱している」とCDC は述べる。

ホワイトハウスの COVID-19 対応担当者は、子供の 90%が通常 2歳までに少なくとも 1回は RSウイルスに感染すると述べた。

「パンデミックのために、標準的なパターンのいくつかが混乱しているため、一度に多くのRSウイルス患者が出ています」と担当者は記者会見で述べた。