スウェーデンで暴力犯罪が急増する中、犯罪者たちが潤っている
rmx.news 2024/10/04
Criminals rake it in as violent crimes soar in Sweden
近年スウェーデンでは経済犯罪が急増しており、スウェーデン社会はその代償を払っている。
スウェーデン国営テレビ局 SVT の報道によると、スウェーデンでは犯罪者が年間1000億~1500億スウェーデンクローナ(約 1兆4000億円〜 2兆5000億円)を稼いでいるという。
新たな警察の報告書によると、犯罪経済は社会に多大な損害を与えているという。
この資金が実体経済に回されれば、スウェーデンの子どもを持つすべての家庭の児童手当が 3倍になる可能性があると報告書は指摘している。東部警察管区の犯罪経済コーディネーター、アニカ・オーマーク氏は、状況は良くなる前に悪化するだろうと語るが、将来については楽観的だ。
闇市場の資金が不健全な競争を生み出していることに加え、犯罪経済の拡大も、近年スウェーデンで発生している殺人、銃撃、爆発の増加に直接関係している。
詐欺は、恐喝や脅迫を使って架空の罰金や借金を回収する犯罪組織にとって最大の収入源であると推定されている。昨年は恐喝犯罪が約 9,000件報告されており、2022年より 30%増加している。
オーマーク氏は「彼らは他人を騙してマネーロンダリングに協力させている」と語る。ポータルサイトのビデオクリップでは、ノルショーピングのビジネスマン夫婦が、高齢者や障害者15人から数百万スウェーデンクローナをだまし取り、そのお金で贅沢品を購入したり、犯罪組織への借金を返済したりした様子が紹介されている。
警察に犯罪者から犯罪収益を回収するための新たな手段を与える新しい法律が 11月に可決される予定だ。
「1人を逮捕すれば、引き継ぎを狙う者が数人待機していることは分かっています。そのため、私たちは引き続きネットワーク対策に取り組む必要があり、外部および内部の他の関係者と協力する必要があります」とオーマーク氏は言う。
マネーロンダリングも問題となっており、エコクライム庁はスウェーデンで毎年 1300億スウェーデンクローナ(約 1兆8000億円)がマネーロンダリングされていると推定している。
警察によると、マネーロンダリングは 2022年から2023年の間だけで24%増加したという。