これまで、ノルウェーとスウェーデンが女性にも徴兵を適用していますが、デンマークは、ヨーロッパで 3番目の女性への徴兵を適用した国となります。ここに「男女平等」という概念を持ち込むのはどうかとも思いますが。
デンマーク、女性への徴兵拡大を計画、NATO目標達成のため国防予算を60億ドル増額
BNN 2024/03/13
Denmark Plans to Extend Military Conscription to Women, Boosts Defence Budget by $6bn to Meet NATO Targets
男女平等と防衛力強化への道
2026年から徴兵制度に女性を含めるというデンマークの取り組みにより、同国はノルウェー、スウェーデンと並び、男女ともに兵役を義務付けるヨーロッパで 3番目の国となる。
メッテ・フレデリクセン首相によると、この歴史的な改革は軍における「男女の完全な平等」を達成することを目的としている。トロエルス・ルンド・ポールセン国防大臣は、国の防衛課題に対処し、軍の効果的な動員と人員配置を確保する上で、完全な男女平等を含むより強固な徴兵制度の役割を強調した。
徴兵期間は男女とも 4カ月から 11カ月に延長され、年間の徴兵者数を現在の 4700人から 5000人に増やすことを目指しており、そのうち約 25％が女性となる。
NATO目標の達成と防衛の強化
欧州の安全保障環境の変化に対応し、デンマークは NATO の支出目標に合わせて軍事支出を現在の GDPの 1.4％から2 ％に引き上げる予定だ。
この国防予算の増加は、5年間でほぼ 60億ドル（約 8700億円）に達し、国の軍事力への多大な投資を示している。追加資金は主に防空強化と重旅団の設立に資金を提供する予定で、軍内の期待される効率性と節約が資金に貢献する。
デンマークも昨年、軍により多くの資源を割り当てるために春の祝日を廃止する措置を講じ、国家と地域の安全保障を強化する政府の取り組みを示した。