デンマークの調査で変異種BA.2.86の感染が確認された「全員」が、3回あるいは4回ワクチン接種済み

 


デンマークにおける SARS-CoV-2 BA.2.86 の最初の症例、2023 年

Euro Surveillance 2023/09/07

First cases of SARS-CoV-2 BA.2.86 in Denmark, 2023

7月26日から 8月21日までの監視では、デンマークの住民 5,944,145 人のうち検査を受けた 8,756人中 876人に SARS-CoV-2 感染が検出された。

これらのうち、418件の配列が決定され、10件 (2.4%) の新しい変異体 BA.2.86 が検出された。変異体 EG.5.1 および XBB.1.16 は、この期間中に配列決定されたサンプルの大部分で見つかった。

10例中 9例はデンマークのガイドラインに従って臨床適応について検査された。残りの症例は、デンマークのいくつかの職場の個人が、軽度の症状がある場合に自宅で自己綿棒投与を行うために登録できる監視プロジェクトによって発見された。

この監視プロジェクトの一環として、7月26日から 8月21日まで職場で合計 67のサンプルが検査された。

登録データに基づくと、7例が女性、3例が男性だった。平均年齢は 57歳、中央値は 49歳で、症例のうち 5人は少なくとも 1つの慢性疾患を患っていた。感染者のうち 7人はコペンハーゲン都市圏に居住していた。

18歳以上の全員が新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を少なくとも 3回受けており、最後のワクチン接種は BA.2.86 感染の 299~ 616日前に行われた。

一部の症例は 4回目のワクチン接種として BA.1 更新ワクチン(※ 現行の二価ワクチンのこと)を受けていた。

症例のうち 5人は BA.2.86感染の 506~ 556日前に PCR 検査で SARS-CoV-2 感染が確認されていた。