韓国で「ネコの鳥インフルエンザ感染」が拡大。ソウルの保護施設では大量死も発生

 


ソウルで猫の鳥インフルエンザの疑い例がさらに報告される

Korea Herald 2023/07/30

More suspected cases of cats with avian influenza reported in Seoul

ソウルの動物保護施設で 2匹の猫が鳥インフルエンザに感染していることが確認されてから 4日後の 7月29日に、さらに 3匹の猫の鳥インフルエンザ感染疑い例が同市内で報告された。

韓国農業食品農村部は、ソウル市冠岳区の猫保護施設で H5N1ウイルス感染の疑いのある 3例が発見され、感染が、重度の罹患率と死亡率をもたらす高病原性かどうかを調べるには 2、3日かかると付け加えた。

先週初め、ソウル市龍山区の保護施設で 2匹の猫が H5N1ウイルス株に感染していることが確認された。韓国における哺乳類へのウイルス感染は 7年ぶりとなる。

同保護施設では猫の集団死という謎の事件が報告されており、先月末以来、保護されていた猫のうち 38匹が死亡していた。

同部は直ちに韓国疾病予防管理庁、地方自治体、関連機関と状況を共有し、避難所は消毒され立ち入り禁止となった。

疾病管理局と地方行政は猫と接触した人たちの中に鳥インフルエンザを持っている人たちがいる可能性があると調査している。

当局によると、これまでのところ猫と接触した人で症状が出ている人はいないという。

先週龍山区で確認された感染者と同様、猫の鳥インフルエンザ感染が疑われる症例に接触した「高リスク」に分類された者は、最終接触日から10日間厳重に監視されることになる。

現在監視下にあるのはそのような人は 1人だけだが、症状は出ていない。

ロイターによると、鳥インフルエンザは近年ヨーロッパ全土に広がり、フランスの農場だけでも 5月と 6月に数百万羽の鳥が殺処分され、家禽肉と卵の供給に影響を与えている。