メドベージェフ元ロシア大統領が「戦争の世界的拡大」を示唆

 

(※) ロシア安全保障理事会のドミトリー・メドベージェフ副議長のテレグラムの投稿からです。要するに、現在の交戦法規の規定では、「NATO諸国とアメリカ全部が攻撃目標となる」と述べています。


正当な軍事目的の問題について

medvedev_telegram 2022/12/16

К вопросу о законных военных целях

合法的な軍事目的の問題は、人類の歴史の中でさまざまな方法で解釈されてきた。

現在のウクライナのナチス政権との紛争の過程では、これは異なって認識されているが、しかし、戦争の慣習や国際条約には共通点がある。 これらは、神聖な情報源に由来する戦争中の行動規則 (jus in bello / 交戦法規) だ。

正当な軍事目標と見なされているものは何か? 指定された交戦法規の枠組みの中で、これらは次のとおりとなる。

1. 撤退していない敵部隊 (合法戦闘員および非合法戦闘員)。
2. 敵の軍事および補助装備。
3. 軍事インフラに関連するオブジェクト、および軍事目標の達成に貢献する民間インフラ (橋、輸送ステーション、道路、エネルギー施設、工場など)。
4. 敵国の軍事政治的リーダーシップ。
5. 敵国の同盟国である正式に戦争に参加した他の国の軍隊、およびその領土内にある物で、パラグラフ 1 から 4 に記載されているもの。

しかし、今日、主な問題がある。

NATOが事実上我が国に宣言したこのハイブリッド戦争を、同盟国の対ロシア戦争への参入と見なすことができるかどうかだ。

これらの国のウクライナへの大量の武器の供給を、ロシアへの攻撃と見なすことができるかどうかだ。

見なすことができるのなら、これは上の 1から4までに記載されている北大西洋地域の軍事目標となる。

NATO諸国の指導者たちは、NATO諸国と地域全体がロシアと戦争はしていないと声を揃えて述べている。

しかし、誰もがそうではないことをよく知っている…