国連の食糧担当官が、肥料価格の問題で穀物生産が40%削減される可能性があると警告

 


国連食糧担当官は、肥料の手頃な価格の危機が世界の穀物生産を40%削減する可能性があると警告している

zerohedge.com 2022/09/09

UN Food Official Warns Fertilizer Affordability Crisis Could Slash Global Grain Production By 40%

ロシアによるウクライナ侵攻から 6か月以上が経過した現在、次の作付けシーズンを前に一部の農家にとって肥料の価格が高すぎ、世界的な肥料不足により地球が飢餓状態に陥る恐れがある。

国連食糧農業機関(FAO)のチーフエコノミスト、マキシモ・トレロ氏はブルームバーグに対し、肥料価格の上昇により、次の作付け期に世界の穀物生産量が 40%以上減少する可能性があると語った。

ウクライナでの戦争による食料サプライチェーンの混乱と異常気象による世界的な作物の不作が組み合わさって、主要な輸出国を介して次の作付けシーズンに肥料を減らして食料生産を増やすことが困難になる可能性がある。

肥料価格の高騰は、世界のコメ生産を縮小させると予想されている。コメは人類の半分を養い、アジアとサハラ以南のアフリカ全体の政治的および経済的安定に不可欠だ。供給の混乱は、世界のこれらの地域で社会的不安定を引き起こす可能性がある。

ここ数週間、他の国連当局者は肥料の価格危機について警告を強めている。北米の価格は高値から離れたが、2020 年初頭の水準を 220%上回ったままだ。

アフリカ開発銀行は、大陸で 200万トンの肥料が不足していると警告している。

匿名を条件に話したある国連職員は、ポリティコに「肥料の危機は巨大です」と語った。

化学肥料には、窒素、リン、カリウムの 3 つの主要な成分が含まれている。農家は最終製品を利用して収穫量を増やす。不足のために価格が上昇し続けると、使用される肥料が少なくなり、次のシーズンの収穫量が減少し、数年にわたる食糧危機が続き、さらに悪化する可能性がある。