まさに恵みの台風。大雨により枯渇の手前だった四国のダムの水位が急回復

 

(※)みんなもっと台風に感謝しようよ…。警戒、警戒って言葉ばかりで、台風のありがたさが全然語られない。

(参考報道) 四国のダムに渇水危機。このまま雨が降らない場合、7月中旬に枯渇の恐れがあると発表 (2022/06/30)


四国は総雨量500mm超の大雨 早明浦ダムの貯水率は急回復

ウェザーニュース 2022/07/05

台風4号の影響で湿った空気が流れ込んだ四国は、太平洋側を中心に大雨となっています。その一方で、貯水率が低下していた早明浦ダムの水位は大きく回復しました。

雨がピークを過ぎても土砂災害に警戒を

台風4号の北上に伴って南からの暖かく湿った空気が断続的に流れ込んだ四国では、太平洋側を中心に雨量が増加しました。2日(土)からの総雨量は、高知県四万十町・窪川で584.0mm、高知市で369.5mmを観測しています。

高知市は6月13~27日の梅雨の期間の雨量がわずか145.0mmでしたので、その2倍以上がわずか3日間で降ったことになります。大雨によって一部の地域には浸水被害や土砂災害が発生しました。

激しい雨のピークは過ぎたものの、午後も雨の降りやすい状況が続きますので、しばらくは急な斜面や増水した川など危険な所に近づかないようにしてください。

 

早明浦ダムの貯水率は10ポイント以上回復

大雨による影響が出ている一方で、貯水率が低下していた四国の水がめ・早明浦ダムにとっては恵みの雨となりました。

ダムに近い本山町で192.0mm、いの町・本川で141.0mmを観測。貯水率は最も下がった29.2%から、5日(火)11時の時点で42.1%まで回復しています。

すでに雨は弱まったもののの、上流部に降った雨が流れ込んでおり、流入量は引き続き多い状況です。もう少し貯水量の増加が見込まれます。

今後は8日(金)~9日(土)に雨が予想されています。今回ほどのまとまった雨にはならず、これで完全に安心という状態ではありません。引き続き節水を心がけるようにしてください。