モロッコ政府が例外的な干ばつのために「穀物生産の半分を失った」と発表

 


世界の穀物価格が上昇する中で、モロッコは干ばつにより穀物生産の半分を失った

alaraby.co.uk 2022/04/18

Morocco set to lose half its grain production to drought as global cereal prices increase

モロッコは、例外的な干ばつのために年間穀物生産の53%を失うことになる見込みだと、農業大臣のモハメド・サディキ氏は 先週議会に警告した。

モロッコは今年、過去40年間で最悪の干ばつを経験した。3月末までに、貯水池には平均年の11%の水量しかない。同国では、作物の90%以上が天水で育てられているため、農業生産は深刻な影響を受けている。

昨年のモロッコは、過去最高の1,030万トンの生産があったが、今年は、穀物生産の半分以上が失われる可能性があるという

この大規模な作物の不作により、世界市場での小麦と大麦の価格の上昇にもかかわらず、モロッコは今年、国内のニーズをカバーするために穀物の輸入を増やす。

政府はまた、巨額の経済的損失に直面している農民たちを支援するために、100億ディルハム(10億米ドル)に相当する支援プログラムを開始した。農業はGDPの約14%を占めている。

モロッコは、将来の食糧主権を高めるために、穀物、砂糖、食用油などの基本的な商品の「戦略的在庫」を作ることを目指していると述べた。

干ばつは今後数年間で中東全体でより頻繁になり、より壊滅的なものになると予想される。

2021年の報告によると、20年以内に、7億人以上が6か月も続く干ばつにさらされる可能性がある。

昨年、シリア、イラク、ヨルダンでも非常に深刻な干ばつが記録されている。