WHO: 「いま最も大きな懸念材料は、死者が増え続けているということ」

 


米国のコロナ感染者1日14万人…デルタ株ピーク以前の水準

hankyoreh 2022/02/19

週平均ベースで、2週間で67%減少 防疫当局、近くマスク規定緩和の見通し 欧州各国も防疫規定解除が加速 WHO「死者はまだ増加」警告

オミクロン株の拡散により、今年初めに急増していた米国の新型コロナウイルス感染確認数は急速に減少し、昨年夏のデルタ株流行のピーク時を下回っている。これを受け、米国の保健当局は近くマスク着用指針を緩和すると見られる。

「ニューヨーク・タイムズ」の16日の報道によると、15日(現地時間)現在の米国の1週間平均の1日の感染者数は14万204人。これはデルタ株の流行がピークに達した昨年9月1日の16万4418人より少ない。

米国の1週間平均の1日あたりの感染確認数は、オミクロン株拡散が最高潮だった先月14日に80万6795人に達した後、急激に減少している。15日の感染確認規模は2週間前に比べ67%も減少している。入院患者も2週間で38%減少し、死者は12%減少の2328人だった。

コロナの減少傾向が明確になったことで、防疫指針の緩和も早まりつつある。NBCは、疾病予防管理センター(CDC)が早ければ来週にも、屋内でのマスク着用指針を緩和すると、消息筋の話を引用して報じた。CDCは人口10万人あたりの感染者数をもとに、コロナの拡散が激しい、または危険性の高い地域に対して屋内でのマスク着用を勧告している。この基準によると、米国のほとんどのカウンティ(郡)が屋内でのマスク着用対象地域になるとNBCは伝えた。

CDCのロシェル・ワレンスキー所長はこの日のコロナに関するブリーフィングで「状況は正しい方向へと進んでいる」とし、コロナ感染者数の趨勢だけでなく、病院の余力なども考慮して、近いうちに新たな指針を発表すると述べた。

欧州で比較的厳しい防疫指針を維持しているドイツやオーストリアも、防疫指針の緩和計画を発表している。BBCによると、オーストリアは来月5日に大半の防疫指針を解除することを決めており、ドイツ政府も来月20日に防疫指針を解除することを約束した。オランダはこれに先立ち、今月25日にほとんどの防疫指針を解除する予定で、フランスは来月中旬に屋内でのマスク着用義務を解除する。

一方、世界保健機関(WHO)は、世界的なコロナ感染者の減少にもかかわらず、死者は増えているとし、感染者の減少は検査が減ったためである可能性があると指摘した。WHOのコロナに関する技術責任者のマリア・バンケルコフ氏はこの日、オンライン討論に参加し「いま最も大きな懸念材料は、死者が増え続けているということ」と述べた。ロイターが報じた。同氏は「先週は7万5000人の死者が報告されており、これは実際の死者数より少ないと我々は認識している」と述べた。