この「非重力運動」というのは、普通、彗星や小惑星などの軌道は、重力のみで説明される運動法則に従うのですが、アトラスの場合、重力以外の力が軌道に変化をもたらしているということのようです。現在考えられている理由は、
・彗星内部から噴出するガスなど
・太陽からの光(放射圧)が物体に力を及ぼしている
・3I/アトラスに(地球外生物などによる)内部エンジンのようなものがあることの示唆
などですが、今のところわかっていません。
3I/ATLAS が史上初の非重力運動を観測 — 異星人のエンジンか?
thenews.com.pk 2025/10/31
3I/ATLAS shows first-ever non-gravitational motion– Could it be alien engine?
星間彗星3I/ATLASが近日点で重力に逆らう初めての証拠が得られている。

3I/ATLAS の最近の進展として、 10月29日に太陽から 2億300万キロメートルの最接近距離に到達した際に、3I/ATLAS は、史上初の非重力加速を示した。
この異常な活動により、この星間物体の起源に関する謎がまた深まった。塵と雲で形成された彗星なのか、「異星人の探査機」や「トロイの木馬」なのか、謎に包まれている。
もう一つの異常な動き
測定は、3I/ATLAS が太陽から 2億300万キロメートル離れた近日点において行われた。データによると、この謎の物体は非重力加速度を示し、地球半径の約 10倍の偏差を引き起こしていることが判明した。
最近の、しかし重要なデータにより、3I/ATLAS の性質に関して 2つの相反する説明が提示された。

3I/ATLAS が史上初の非重力運動を観測
ハーバード大学の天体物理学者アヴィ・ローブ氏によると、この恒星間移動は近日点における重力の引力によるものではないという。太陽に最も近づいた時点で、3I/ATLAS は外向きだけでなく横向きにも移動するなど、さらなる力の兆候を示した。
ローブ教授はさらに 2つの説明を提示している。もしこの非重力的な動きが、彗星が示す現象であるガス噴出による力によるものであれば、この天体はわずか数ヶ月で質量比を大幅に失うことになるだろう。
質量の急激な減少は、11月第1週に欧州宇宙機関(ESA)のジュース探査機によって観測される予定だ。
「異星人の技術」を示唆
ローブ教授の別の仮説によれば、この重力への抵抗は「内部エンジンの技術的特徴」である可能性があり、それによって星間訪問者の自然な起源が否定される。
もう一つの顕著な異常は、3I/ATLAS が異星人の探査機であるというローブ教授の仮説を裏付けている。
別の報告によると、3I/ATLAS は突然明るくなり、太陽よりも青く変わったという。
この異常は彗星の性質に反する。なぜなら塵は常に彗星を青くするのではなく、赤くするからだ。
したがって、予期せぬ「青い外観」は、3I/ATLAS の 9番目の異常であると考えられており、これは高温のエンジンによって説明できる。
ローブ教授によると、科学界は 3I/ATLAS 星間物体の性質と起源を理解するためにすべての異常を考慮に入れるべきだという。