米ニューヨーク市では、3人に1人がコロナ検査で陽性

 


記録破りの米新型コロナ感染者数、実際はもっと多い可能性も

bloomberg.co.jp 2022/01/04

米国で新型コロナウイルスの感染が記録的な規模に広がっているが、実際の感染者は報告されている数字よりずっと多い可能性がある。

ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、この1週間の新規感染者数は1日当たり平均で約40万5000人に達し、2021年1月のピーク時を約60%上回った。一方で各州の検査件数は依然として昨年ピークを下回って推移している。

PCR検査で陽性反応が出る確率は17%と、2020年4月以降の高水準。ニューヨーク市では昨年12月31日時点で、3人に1人が検査で陽性と判断される確率だ。

これらのデータを総合すると、オミクロン変異株があまりにも広がり、多くの感染が見落とされている可能性が浮上する。家庭用の検査キットを使っているか、あるいは検査そのものをしていないことが原因と考えられる。

オミクロン株の感染がますます広がる中でも入院と死亡は過去のピークを下回っており、オミクロン株がデルタ株に比べて軽症で済むとのデータを補強している。

新型コロナウイルスによる死亡者は米国で1日当たり約1100人(7日平均ベース)と、過去1カ月でほぼ変わっていない。新たに入院した患者の数は12月25日から31日の間で1日平均1万2000人に40%急増したが、1年前のピークである1万6000人を依然下回っている。