(参考出来事)
・インドがパキスタンへの淡水供給を遮断
・インド政府が、国内のパキスタン人に「48時間以内の国外への退去」を命じる
パキスタン、カシミール攻撃を受けてインドへの報復措置を発表
aljazeera.com 2025/04/24
Pakistan announces retaliatory measures against India after Kashmir attack
パキスタン・カラチで、インドによるインダス川水資源条約の停止に抗議する抗議活動で、パキスタン・マルカジ・ムスリム連盟(PMML)の支持者たちが旗や横断幕を掲げている。
パキスタンが、インドに対する一連の報復外交措置を発表し、カシミールでのテロ攻撃にパキスタン政府が関与したとするインド政府の主張を裏付ける証拠を要求した。
4月22日、風光明媚な観光リゾート地パハルガムで、反政府勢力とみられる集団が少なくとも 26人を殺害した。
インド領カシミールにおける四半世紀で最悪の事件となった。パキスタンを拠点とする武装集団ラシュカレトイバの分派とみられる抵抗戦線(TRF)の名義で犯行声明が出された。
インドのナレンドラ・モディ首相は 24日の演説で、パハルガムの武装勢力を「地の果てまで」追い詰めると約束した。インド政府はまた、水資源協定へのインドの参加を停止し、パキスタンとの主要な陸上国境を封鎖するなど、報復措置を講じた。
パキスタンのシャリフ首相も 24日、インドがインダス川水利条約から離脱しパキスタンの水供給に懸念が生じている翌日、運河灌漑プロジェクトを一時停止した。
シャリフ外相は事務所から発表した声明で、パキスタンは(インド統治下のカシミールで)観光客の命が失われたことを懸念しているが、「パキスタンは 2025年4月23日に発表されたインドの措置を検討した結果、一方的であり、不当、政治的動機に基づく、極めて無責任で法的根拠がない措置だと判断した」と述べた。
「信頼できる調査や検証可能な証拠がない中で、パハルガム攻撃をパキスタンと関連づけようとする試みは軽薄で、合理性がなく、論理に反する」と声明は付け加えた。
パキスタンのカワジャ・アシフ国防相はその後、アルジャジーラに対し「インド政府による主張を強く否定する」と述べ、インドが実効支配するカシミールで活動する武装集団とパキスタンは「何ら関係がない」と付け加えた。
パキスタン政府はインドとのワガ国境を間もなく閉鎖するとも発表したが、4月30日までは開いたままにしておくと述べた。シク教徒の巡礼者を除くすべてのインド国民は 48時間以内に退去するよう命じられた。
パキスタンはまた、インド人に発行されたビザを停止し、イスラマバードのインド高等弁務官事務所の職員を 30人に削減し、すべてのインド航空機に対して領空を閉鎖し、インドとの貿易活動のすべてを停止した。