4月17日のG4地磁気嵐では「全米の土壌に強い電流が流れた」

(参考記事) 地磁気嵐のレベルがG4(上から2番目)に達する
 BDW 2025年4月17日




北米の地磁気地電流

Spaceweather 2025/04/11

GEOMAGNETIC GROUND CURRENTS IN NORTH AMERICA

宇宙天気は空だけの問題ではない。地面にも影響を及ぼす。4月16日、激しい磁気嵐により、北米の岩石や土壌に電流が流れた。

以下の NOAA のアニメーションマップでは、赤いゾーンが電圧が最も高かった場所を示している。

最も被害が大きかった地域にはアパラチア山脈とミネソタ州北部があり、通常の 50倍を超える電圧が記録された。

研究者が地電流を追跡するのは、極端な場合には 1989年3月13日のケベック大停電のような停電を引き起こす可能性があるためだ。

今週の嵐は電力網を停止させるほど大きくはなかったが、NOAA のマップは発電所が最も脆弱な場所を示している。

「一般的に、アパラチア山脈やミネソタ州北部のような変成岩の上では地電位振幅は高くなります」と USGS (アメリカ地質調査所)のジェフ・ラブ氏は説明する。

「テキサス州やアパラチア山脈北西部のような堆積岩の上では、地電位振幅は通常低くなります」

リアルタイムの電界マップは、NOAA のウェブサイトで 24時間 365日公開されている。次回の磁気嵐発生時には、足元で何が起こっているかを確認してほしい。