(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
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David Bowie – Boys Keep Swinging (1979)
高校2年くらいの時だったでしょうか。
当時は北海道の田舎に住んでいたのですが、テレビで日曜の夜に「海外の音楽ビデオが流れる」番組があることを知りまして、時間的には、深夜の12時くらいだったか、そのくらいでした。
そんなの(海外の音楽ビデオ)は見たことがないですし、外には熊が歩いているし(ウソつけ)、田舎の少年としては、音楽情報にふれあえる唯一といえるものでした。
当時(1970年代後半くらい)は、テレビというものは、24時間で番組を流すものではなく、おおむね 12時過ぎくらいで放映が終わりまして、その後は、いわゆる砂嵐といわれる「ザーッ」となってしまう時代でした。
音楽のプロモを流す番組があることを知ったのは、その頃、日曜日の 11時くらいでしたかね、全日本プロレスというものの放映が夜遅くにありまして。
別にプロレスに興味がある高校生ではなかったのですが、一度、偶然見たときの試合が、アブドーラ・ザ・ブッチャーという人とジャイアント馬場さんの試合でしたか。
これが禍々しいもので、馬場さんに殴られて額から出血していてですね、「へえ、プロレスってのはこんなに…」と、妙に感銘して、日曜の夜は見るようになっていったんです。
馬場さん vs ブッチャーさん
他にも、ボボ・ブラジルさんなんていう、やはり相当禍々しい方もよく出ていて。
それで、全日本プロレスを見た後、そのままにしていると、音楽番組が始まるのです。
音楽番組といっても、司会や進行役がいるわけでも何でもなく、ただ、アメリカで流行している音楽のプロモを流すだけなんですが、ある日のボボ・ブラジルさんの試合の後に見たのが、デヴィッド・ボウイの DJ という曲と、ボーイズ・キープ・シンギングという曲の二本立てでした。
それまで、つまり高校2年くらいまでの私の観念の中には、デヴィッド・ボウイさんなんてなかったのです。
「なんかオールドタイプのやつだろ」みたいな。
それが、デヴィッド・ボウイさんの DJ とボーイズ・キープ・シンギングを見て、そのプロモと、何より音楽そのものを聞いて衝撃を受けましてねえ。
「ロックは進化している」と呟いたり(エラソーかよ)。
もちろんボウイさんのかっこよさがあってのプロモではあるんですけれど、仮に姿がなくても、音楽だけで十分にかっこいい。
「オレもこうなりたい」
と思いました(その後の 40数年で達成されたことなし)。
まあまあ、達成はしていないですけれど、ボウイさんも亡くなっちゃいましたしね。
デヴィッド・ボウイさんが亡くなったときには、In Deep で記事を書いたこともあります。
・ダビデの星が墜ちる時、世界のカオスが始まる
In Deep 2016年1月12日
この記事で、デヴィッド・ボウイさんのすごいところとして、以下のように書いていました。
超メジャーな存在でありつつ、かつての私のようなアングラ少年にまでにも影響を与えていたということで、影響を与えた「層」がとにかく広いのですよね。
まあ、とにかく、そのボーイズ・キープ・シンギングのプロモです。 DJ のプロモはこちらにあります。
私もイケメン同士として(大変に失礼な言い回しになってるぞ)…ああ、まあイケメン同士ではないですけれど…同じ人類として(括りが急に大雑把になるのかよ)感謝いたします。
なんだかんだと、その後もずっと、この頃のボウイさんの曲は聴いていますね。