ノルウェー政府、ウクライナへの援助を2025年に2倍以上の1兆円超に増額





ノルウェー、ウクライナへの援助を2025年に2倍以上の78億ドルに増額

reuters.com 2025/03/07

ノルウェー首相は 3月6日、今年のウクライナへの財政支援を2倍以上に増やすとともに、自国の防衛費も増額すると述べ、同国が過去 80年間で最も深刻な安全保障状況に直面していると宣言した。

資産 1兆8000億ドルを誇る世界最大の政府系ファンドの本拠地であるノルウェーは、2022年のロシアのウクライナ侵攻の結果、欧州へのガス販売による収入が急増しており、国内外から援助増額の圧力に直面している。

政府と野党指導者らは木曜日、今年のウクライナ支援金を11月に合意した 350億ノルウェークローネから 850億ノルウェークローネ(78億3000万ドル / 約 1兆1000億円)に増額することで合意したと労働党のヨナス・ガール・ストーレ首相が明らかにした。

ストーレ氏の動きは、ドナルド・トランプ大統領がウクライナへの米国の軍事援助を凍結し、欧州の NATO 同盟国に対する米国のコミットメントに疑念が高まったことを受けて、欧州諸国が防衛費とウクライナ支援の増額に躍起になっている最新の例である。

この発表は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も出席する欧州連合(EU)加盟国がブリュッセルで会合を開き、ウクライナおよび自国の防衛のためにさらなる資金援助を約束するのと同じ日だった。

ノルウェーは EU には加盟していないが、NATO には加盟している。

ストーレ外相は 3月7日の議会演説で、北欧諸国は現在「第二次世界大戦以来、わが国にとって最も深刻な安全保障状況」に直面していると述べた。