[生で食べる馬肉「馬刺し」=韓国報道]という報道から思うこと

(※) 以下の記述は感慨深いです。

> 『中国人は動くものをすべて食べ、日本人は動くすべての生物を食べる』という笑い話はこのような視点から見ると過言ではない。

震災の直後に以下の記事を書いていました。

本来の日本人が尊敬していた「食べ物という存在」 (In Deep 2011年03月18日)


生で食べる馬肉「馬刺し」=韓国報道

wowkorea.jp 2021/12/05

日本料理である「馬刺し」は馬肉の刺し身だ。生の馬肉を薄く切り、醤油や生姜などを細かく切った薬味と一緒に食べる。酒のつまみとして人気がある。脂肪が全くない赤身は硬い触感を楽しむことができ、マーブリングがある部位は柔らかくて大衆的だ。多くの部位の中でマーブリングが豊富な肩肉を最上級とする。

馬刺しの起源を戦争に求める分析が有力だ。文禄の役当時、兵糧米が底をついた日本人が軍馬の肉を食べたことから始まったという。戦争の最中、肉を焼いて食べるのは容易なことではなかった。火を起こすことは容易ではなく、煙と光のせいで敵に見つかる危険性があった。そのため、馬肉を生で食べたことに由来して、馬肉を生で食べる文化が現地に伝わったという。

実際に文禄の役のときに先陣に立っていた加藤清正が現在の熊本県を治めていたが、現在、日本で馬刺が最も大衆的な地域が熊本県である。

当時、日本では肉食禁止令が出されていたことを考えると興味深い。日本は675年から1868年の明治維新までの約1200年間、肉食を禁止していた。仏教を国教として受け入れていたため、殺生を禁止することを目的に当時の天皇が肉食禁止令を宣布したのだ。それにも関わらず戦争を起こしたことは矛盾しているが、馬刺しも肉食禁止令の例外ではなかった。

馬刺しの起源は口承されているものに過ぎず、史料として伝えられている内容はないという。ただ、最近の戦争史を探ってみれば、参考するに値する。フランスはパリ攻城戦(1870~1871)当時、肉が不足すると馬肉を食べ始めた。第1次世界大戦当時、軍人たちが死んだ馬を食糧として食べたという記録はよくある。

ヨーロッパは馬を伴侶の対象と考えるほど人間との絆が深い動物だ。西ヨーロッパで一部の人々が馬肉に拒否感を示すのはこのような情緒のためだ。それにも関わらず、馬肉を食べ始めたことは、当時どれほど貧しかったかを示している。もちろん、生で食べていたわけではなかった。『中国人は動くものをすべて食べ、日本人は動くすべての生物を食べる』という笑い話はこのような視点から見ると過言ではない。