(※)ここに出てくる「ミフェプリストン」という薬は、以下の記事の後半でふれています。
・ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」… (In Deep)
これらの薬によって、この読売新聞の記事にある
> 同社による国内の治験では、妊娠9週までの妊婦120人の93%が、24時間以内に中絶できた。
という状態が出現します。
「飲む中絶薬」来月申請へ、承認なら国内初…日本は「時代遅れ」の掻爬法も
読売新聞 2021/11/21
英製薬会社ラインファーマは、人工妊娠中絶ができる経口薬について、12月下旬に厚生労働省に製造販売の承認申請をする方針を固めた。関係者が20日、明らかにした。順調に審査が進めば1年以内に承認される見通しで、国内初の「飲む中絶薬」となり、女性の心身への負担が少ない方法として期待される。
申請するのは、妊娠を維持する黄体ホルモンの働きを抑える薬「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させる薬「ミソプロストール」。二つを組み合わせて飲み、子宮の内容物を排出する。
中絶薬は、フランスで1988年に承認され、すでに世界70か国以上で使われている。日本では中絶に対する否定的な考えもあり、導入の議論が深まらず、認められてこなかった。
同社による国内の治験では、妊娠9週までの妊婦120人の93%が、24時間以内に中絶できた。6割に腹痛や 嘔吐おうと などの症状がみられたが、ほとんどが軽度か中程度だったとしている。薬との因果関係があるとされた副作用は4割弱だった。
日本の中絶件数は、2020年に約14万件だった。国内の中絶はこれまで手術に限られ、金属製の器具で子宮の内容物をかき出す「 掻爬そうは 法」、管で吸い取る「吸引法」が用いられている。保険診療ではないため、費用は10万~20万円かかる。一方、世界保健機関(WHO)の資料によると、中絶薬の海外での平均価格は約740円と安価だ。
WHOは、体への負担が少ないとして中絶薬と吸引法を推奨。子宮を傷つけるリスクがある掻爬法については、「時代遅れで行うべきではない」と指摘している。