またも北欧で通信ケーブルの切断事象。今度はスウェーデンとフィンランド間のケーブル2本が切断される

(参考記事)フィンランドとドイツを結ぶ通信海底ケーブルに障害発生。何者かに切断された可能性も
BDW 2024年11月19日





スウェーデンとフィンランドを結ぶ通信ケーブルが2か所で損傷

zerohedge.com 2024/12/03

Telecoms Cable Between Sweden & Finland Damaged In Two Separate Places

スウェーデンとフィンランドの国境をまたぐ陸上の光ファイバーケーブルが 12月2日、2か所で損傷を受けた。この事件は、EUの調査官がバルト海の海底ケーブルを 破壊した疑いのある中国船籍の船舶を捜査してから数週間後に起きた。

インターネットプロバイダーのグローバルコネクトは AP 通信に対し、フィンランド南部の2か所で通信ケーブルが切断されたと語った。

「最初の被害は修復され、インターネット接続はほぼ回復した」とグローバル・コネクトのスウェーデン広報担当者ニクラス・エクストローム氏は述べ、数千人の顧客が一時オフラインになったと付け加えた。

エクストローム氏は「我々はまだ二次被害の修復に取り組んでいる」と語った。

同氏は、最初の事故は建設工事に関連したものだと指摘したが、2度目の事故の原因については「今のところ分析はしていない」と述べ、詳細は明らかにしなかった。

「当局は同社とともにこの件を調査している。我々は事態を深刻に受け止めている」とフィンランドのルル・ランネ運輸通信大臣は X に書いた。

ユーロニュースは、「スウェーデンのメディアは、フィンランド警察が損傷したケーブルに関連して犯罪行為を疑っていると報じた」と伝えた。

この事件は、バルト海を挟んでフィンランド、ドイツ、スウェーデン、リトアニアを結ぶ海底光ファイバーケーブル 2本が、全長 225メートルの中国のばら積み貨物船による妨害行為と EU の調査官が考えていることで切断されてから数週間後に起きた。それ以来、  NATO の軍艦がこの船を包囲している。

東ヨーロッパや中東の一部では戦争が続いており、テロ集団、ならず者国家、あるいは単なる悪意ある行為者がインフラを標的とした破壊活動を激化させている可能性があるため、波及リスクは依然として高いままだ。