(参考記事)西側の制裁のおかげで「ロシアは過去10年間で最も速い経済成長を経験」している
BDW 2024年10月30日
IMF、ロシアを世界第4位の経済大国に格上げ
RT 2024/10/24
IMF upgrades Russia to world’s fourth-largest economy
IMFによると、ロシアは購買力平価の点で日本を上回った。
国際通貨基金(IMF)は購買力平価(PPP)に基づき、ロシアを世界第 4位の経済大国にランク付けした。
購買力平価は、商品やサービスのコストの違いを調整することで、各国の経済生産性と生活水準を比較する。
IMFは 10月23日に発表した世界経済見通しの中で、2024年のロシアの国内総生産(GDP)は購買力平価ベースで世界の GDPの 3.55%に達し、3.38%の日本を上回ると述べた。
報告書によると、ロシアは、購買力平価で中国(18.8%)、米国(15%)、インド(7.9%)に次いで第 4位となっている。
最新の数字によれば、購買力平価で世界をリードする経済圏には現在、中国、インド、ロシアの3つの BRICS 諸国が含まれていると報告書の著者たちは指摘し、ロシアの格上げは西側諸国の制裁によるものだと指摘した。
今月初め、ロシアのアントニ・シルアノフ財務大臣は、購買力平価で測った BRICS 諸国の世界 GDP に占める割合は着実に増加しており、現在は 36.7%に達していると述べた。
IMF のデータによると、G7諸国(カナダ、フランス、日本、イタリア、米国、英国、EU)の世界 GDP シェアは購買力平価ベースで減少しており、1982年の 50.42%から 2024年には 29%に低下する見込みだ。
IMF はロシアの 2024年の成長率予測も引き上げ、今年の GDP は3.6%成長すると予想している。これは前回の 3.2%成長率予測から引き上げられた。
しかし、IMF は来年のロシアの成長率予測を1.5%から1.3%に引き下げた。IMFは 2025年への格下げを「労働市場の逼迫緩和と賃金上昇の鈍化による民間消費と投資の低迷」と関連付けている。