48年前に1人で観に行った映画『オーメン』のサントラアルバムを買ったことを思い出した

映画のサイトで「1976年のオーメンの主題歌は“悪魔を讃える歌”だ」というタイトルの記事を見まして…。

あれは、中学1年の時でしたかね。一人で映画館に行って。人類が悪魔に負けるという映画の内容はともかく、劇中で流れる音楽が強烈で、映画を見た帰り、レコード屋さんでサウンドトラックを買う始末に。

冒頭の曲は以下なんですが、この「アヴェ・サタニ」というトラックが好きで毎日聴いていました。ラテン語で歌詞の意味はわからなかったのが、今回の記事で初めて意味を知りました。

♪ 血をすすり、肉を喰らう
崇めよ悪魔を
讃えよ反キリストを

という意味なんだそう。

これを部屋で繰り返して聴いていたあたり、悪魔からのお誘いも多かったんですねえ(苦笑)。いつの間にか、このレコードは、レコード棚から消えていました。あれから 48年経つのかあ。





串刺しに首切断…1976年の伝説的ホラー『オーメン』の主題歌は“悪魔を讃える歌”だ!

MOVIE WALKER 2024/10/02

本日10月2日は、伝説的ホラー『オーメン』(76)の日本公開記念日。1976年10月2日の日本初公開からは、実に48年が経過した。

…世俗的な映画と揶揄されることもあるホラー映画のなかで、一般からも評論家からも高い評価を得たリチャード・ドナー監督による『オーメン』。なかでもひと際高い評価を得たのが、ジェリー・ゴールドスミスが書いた音楽だった。

『猿の惑星』(68)や『エイリアン』(79)など多くの名作や話題作の音楽を担当してきた映画音楽の巨匠だが、ゴールドスミスが書いた『オーメン』の音楽はまさに異様だった。

映画自体も人類が悪魔に負けて終わるショッキングなものだったが、主題歌となった「アヴェ・サタニ (Ave Satani)」は悪魔を讃えるという、まさかの讃美歌だった

劇中では乳母の首吊り自殺、ブレナン神父の串刺し死、キャサリンの落下事故、カメラマンの首切断死などのシーンで「アヴェ・サタニ」やそのテンポアップ・バージョンである「悪魔の嵐 (Killer’s Storm)」が流れ、まさに音楽で不吉の前兆を表現してみせたのだ。

映画を見終えた後は必ず「♪Ave Satani」というフレーズが耳から離れなくなり、いつしか口ずさんでしまい、意図せずして誰もが悪魔崇拝者になってしまうという恐ろしい曲である。

観る者に強烈なインパクトを与えたゴールドスミスの音楽は、1976年度アカデミー賞音楽賞をとっている。当時でもベテランだったゴールドスミスにとって、10回目のアカデミー賞ノミネートにして、ついに獲得した生涯唯一のアカデミー受賞作とであり代表作となった。

ゴールドスミスは『オーメン』のテーマが悪魔ということで、グレゴリオ賛歌の悪魔版にしたいと考えた。それまで主題歌は作ったことはあるが合唱曲の経験はなかったため教会に赴き、宗教音楽や讃美歌について調べた。

ゴールドスミスの構想としては黒ミサで使われた音楽を参考にしたかったのだが、それらについての書物や資料はまったく残されておらず断念せざるを得なかったという。

『オーメン』の作曲に取り掛かっていたある日、妻のキャロルはご機嫌な表情で居間に入ってくるゴールドスミスを見たという。そしてキャロルに「声が聞こえるんだ」と笑顔で答えた…。

そして完成したのが「アヴェ・サタニ」。歌詞もゴールドスミスが書き、それらしくラテン語にしている。さらに悪魔的にしようと歌を逆回転にしようというアイディアも思いついたが、やり過ぎと思いとどまった。

この「アヴェ・サタニ」だが、ラテン語のためなにを歌っているかわからず、気になるファンも多かっただろう。

繰り返されるフレーズの和訳をお伝えしよう。冒頭の「Sanguis bibimus, Coripus edimus」は「血をすすり、肉を喰らう」という意味で、「Ave Satani」というのは「崇めよ悪魔を」という意味だ。中盤の「Ave ave Versus Christus」は「讃えよ反キリストを」となる。

後は、オリジナル記事でどうぞ。