経営危機の中国恒大 傘下の株式売却協議不成立と発表
TBS NEWS 2021/10/21
経営危機に陥っている中国不動産大手の「恒大集団」は、傘下の不動産管理会社の株式売却の話し合いが成立しなかったと発表しました。
「恒大集団」の傘下の不動産管理会社「恒大物業集団」をめぐっては、香港メディアが4日、中国国内の同業他社に株式の過半数が売却される予定だと報じていました。しかし「恒大集団」は20日、株式の売却についての話し合いは成立しなかったと発表しました。
「恒大」と「物業集団」の株式は報道以降、「合併と買収に基づく規定」によって香港市場での売買が停止されていましたが、再開される予定です。
「恒大」は日本円でおよそ33兆円もの巨額の負債を抱えて経営危機に陥るなか、傘下の会社の株式売却などで資金を調達する考えでしたが、今回の計画が成立しなかったことで債務不履行の懸念がさらに高まっています。
「恒大」は先月と今月に期限を迎えたドル建て債券の利払いを相次いで遅延しているとみられます。