緊張が高まる中、イスラエルがレバノン南部のいくつかの町を攻撃
Press TV 2024/07/29
Israel strikes several towns in southern Lebanon as tensions escalate
イスラエル政権は、イスラエル占領下のシリア領ゴラン高原への最近の攻撃を非難しているレバノンの抵抗組織ヒズボラへの報復を口実に、レバノンに対する新たな一連の攻撃を仕掛けた。
レバノンのメディアによると、攻撃は 7月29日にレバノン南部のホウラ、マルカバ、アイタ・アル・シャアブ、キアム、シャヒーン、ヤロウン、メイス・アル・ジャバル、クファルケラ、ブルジュ・アル・シャマリの各都市に対して行われた。
シリアのゴラン高原でロケット弾攻撃により少なくとも 12人が死亡した 7月27日以来、政権が同国に対して大規模な襲撃を行うのは今回が 2度目となる。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相、イスラエル・カッツ外相、極右派のベザレル・スモトリッチ財務相、ダニエル・ハガリ軍報道官を含むイスラエル当局者は、攻撃の背後にはヒズボラがいると主張し、ヒズボラに報復すると誓った。
しかし、ヒズボラは事件へのいかなる関与も強く否定している。
ヒズボラは攻撃後の声明で、「イスラム抵抗勢力はこの事件とは全く関係がなく、この件に関する虚偽の申し立てを全面的に否定する」と強調した。
一部の報道によると、ゴラン高原を襲った爆発は、イスラエル政権のいわゆる「アイアン・ドーム」ミサイルシステムから発射された迷走弾が原因だった可能性が高いという。
2000年と 2006年にレバノンに対して 2度の戦争を起こしたイスラエル政権は、過去 10カ月間、レバノンに再び大規模な軍事攻撃を加えると脅しをかけてきた。
イスラエルはこの間、レバノンに対して数多くの攻撃を行ってきた。イスラエル当局はまた、「レバノンを焼き払い、破壊し、石器時代に戻す」と繰り返し脅迫している。
ヒズボラはパレスチナ占領地北部の軍事目標に対してロケット弾攻撃で報復している。
ヒズボラはまた、イスラエルが再び戦争を起こした場合、すべての資源を使って国を守ることを誓約している。
AFPは 28日、「同グループに近い情報筋」の話として、政権が緊張を高めることを選んだ場合に備えて、ヒズボラはレバノン南部と東部の拠点から撤退したと報じた。