米国と英国がイエメン反政府勢力を攻撃後、サヌアで大規模な抗議活動
france24.com 2024/01/12
Massive protest in Sanaa after US, UK strikes on Yemen rebels
米国と英国の攻撃を受け、12日、イエメンの反政府勢力が支配する首都サヌアで、カラシニコフ銃を携行する人も含め数十万人が大規模なデモに集結した。
イエメンとパレスチナの国旗の海の下、歴史的な都市の中心部にある巨大なサナア広場に集まった群衆は「アメリカに死を、イスラエルに死を」と叫んだ。
2014年にサヌアを占領し、サウジ主導の連合軍と戦争状態にあるイラン支援のフーシ派反政府勢力は、一連の軍事目標が攻撃され、一夜にして激しい砲撃にさらされた。
10月にイスラエル・ハマス戦争が勃発して以来、大規模なデモは定期的に行われてきたが、12日の抗議活動は特に熱狂的だった。
抗議活動参加者の一人、アブデル・アジム・アリさんは AFPに対し、「もし米国とその同盟国が我々に宣戦布告をするなら、我々にはその準備ができており、勝利をもたらすか殉教者として転落するかしか選択肢はない」と語った。
別のデモ参加者モハメド・フセインさんは、「私たちはアメリカと戦争をする日を待っている」と語った。
同じく群衆の中にいたアブダラ・ハッサンさんは、「われわれは米空軍や英国空軍を恐れていない。われわれは 9年間も爆撃を受けており、新たな攻撃はわれわれにとって目新しいことではない」と語った。
フーシ派によると、米国と英国の空爆で 5人が死亡、6人が負傷した。
攻撃は、紅海での商業船舶に対する数週間にわたるフーシ派の攻撃に続いて行われた。
フーシ派は、イスラエル・ハマス戦争への報復としてイスラエル関連船舶のみを標的にしていると主張している。彼らは空爆に応じて米国と英国の利益を攻撃すると脅している。
主催者らは声明で、サナアのデモには 100万人が参加したと発表した。AFP 特派員は、同様に反政府勢力が支配するホデイダ市とイッブ市でも他の抗議活動が起きたと述べた。
国連によると、2015年以来のイエメンのフーシ派とサウジ主導連合軍との間の戦争は数十万人の死者を出し、世界最悪の人道危機の一つを引き起こした。