ロシアの軍事組織ワグネルがレバノンのヒズボラに防空部隊を派遣する模様

 


ロシアのワグネルグループがヒズボラに防空部隊を派遣する計画だと米国が発表

wsj.com 2023/11/02

Russia’s Wagner Group Plans to Send Air Defenses to Hezbollah, U.S. Says

レバノンの過激派ヒズボラが、イスラエルに対する第2戦線を創設する可能性がある


レバノン南部で訓練を行っている過激派組織ヒズボラの戦闘員。

ロシアの民兵組織ワグネル・グループが、レバノンの民兵組織ヒズボラに防空システムを提供する計画であると米当局者が情報筋の情報を引用して述べた。

彼らが派遣する予定のロシアのSA-22システムは、航空機を迎撃するために対空ミサイルと防空砲を使用する

ある米当局者は、アメリカ政府はシステムが送信されたことを確認していないと述べた。しかし当局者らはワグナー氏とヒズボラが関与する議論を監視しており、当局者らは合意の可能性が大きな懸念事項であると述べている。

ロシア大使館はコメント要請に応じなかった。ホワイトハウス国家安全保障会議の報道官はコメントを控えた。

アメリカ国国防総省報道官パット・ライダー氏は、ワグネル・グループがヒズボラに防空システムを提供する計画があるかどうかについて共有できる情報はないと述べたが、この報告書が「事実であれば非常に憂慮すべきことだ」と述べた。

シリアでは、ワグネル軍は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の同盟者である同国の指導者バシャール・アル・アサド大統領を強化する上で重要な役割を果たしてきた。

この情報は、イランの支援を受けた民兵組織ヒズボラがイスラエルに対して北部戦線を開く可能性があるという幅広い懸念の中で発表された。米国はヒズボラとイランを阻止するために東地中海に空母を配置した。

ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ氏は 1月3日に演説を行う予定だが、これはハマスによる10月7日のイスラエル攻撃とイスラエルの強硬な軍事的対応以来、初めての公の場での演説となる。この演説は、武装勢力が戦争に参加する計画があるかどうかを知る手がかりとして研究されることになる。

ワグネルはシリアに人員を擁しており、シリア反政府勢力に対するアサド作戦を支援するためにヒズボラ戦闘員も駐留している。

ヒズボラへの武器供与の可能性は、この地域におけるロシアの役割と、ロシアとイランとの緊密な関係に対する懸念の中で起きている。

イランは、ロシア軍がウクライナ侵攻を支援するために使用した一方向攻撃用無人機の主要供給国となっている。両国はまた、ロシアの戦争遂行のために数千機の無人機を製造できる工場のロシアでの建設でも協力している。