三菱自動車が中国市場から撤退

 


三菱自動車、中国自動車市場から撤退

zerohedge.com 2023/09/28

Mitsubishi Is Pulling Out Of China’s Auto Market

ここ数カ月間、中国のEV市場における競争の激化と、中国の補助金に対するEUの厳しい監視について書いてきた。EUは、価格を引き下げることで電気自動車市場を台無しにしていると主張している。

現在、ある日本の自動車メーカーが中国から完全に撤退している。

日本経済新聞によると、三菱自動車は中国における合弁パートナーである「中国の広州汽車集団と最終的な撤退交渉を開始した」という 。報告書は、同社は「売上不振」に苦しんでいると述べ、他の日本の自動車メーカーもアジアの国での存続可能性を再評価していると指摘している。

広汽三菱自動車は湖南省での製造事業を無期限に閉鎖し、中国における三菱唯一の工場は終了となる。報告書によると、合弁会社の株式の50%を保有するGACは、湖南省の施設を電気自動車(EV)の生産に再利用すると同時に、従業員の一定レベルの維持を目指す計画だという。

それぞれ 30%と 20%の株式を所有する三菱自動車と三菱商事は投資を撤退するが、広汽三菱は事業体として存続する。

日本経済新聞は、2022年の中国における三菱自動車販売台数は 60%急減し、3万8550台になったと指摘している。昨秋にハイブリッド SUV 「アウトランダー」を発売して販売回復を図ったが、期待には届かなかった。三菱は現在、同社の連結売上高の約 3分の1を占める東南アジアとオセアニアに資源を再配分する計画だ。

一方、中国の電気自動車市場は活況を呈しており、中国汽車工業協会の報告書によると、2022年の EV 販売台数は 80%増の 536万台となる見通しだ。三菱自動車はこの分野で出遅れており、中国での EV供給を GACに依存している。