韓国の女性の肺ガン患者の94%が「たばこを一度も吸ったことがない」ことが調査で判明

 


韓国の女性肺がん患者94%「たばこ吸ったことない」

KOREA WAVE 2023/08/09

韓国の肺がん患者の「5年相対生存率」がこの30年間で約3倍高くなった。診断技術の進歩と新薬開発のたまものだ。

しかし、女性の肺がん患者の約94%が「全くたばこを吸ったことがない」という研究結果が発表されるなど、女性の肺がん発生率は喫煙とは関係なく上昇している

MONEY TODAY が入手した統計によると、2016~20年の肺がん患者の 5年相対生存率は 36.8%だった。1993~95年の 12.5%と比べると、3倍程度アップしていた。10年相対生存率は 1993~95年の 10.5%から、2011~15年では 22.5%と 2倍以上にアップしていた。

一方、女性の肺がん発生率は増加を続けている。肺がん患者のうち女性の占める割合は1999年の約 26.3%から2009年は約 28%、2020年は約 32%だった。

ソウル特別市ポラメ病院呼吸器内科のイ・ヒョヌ教授の研究チームが2022年に実施した研究によると、肺がんにかかった成人女性患者の 94.4%が「全くたばこを吸ったことがない」という。非喫煙患者の肺がん発生原因としては微小粒子状物質(PM2.5)のほか、遺伝子「EGFR」の突然変異も大きな要因だ。

延世(ヨンセ)がん病院腫瘍内科のイム・ソンミン教授は「喫煙経験のない人の肺がん発生の多くは EGFR 遺伝子変異が原因だ。遺伝ではなく突発的に生じるが、まだその原因は明確ではない」と話している。