ストライキにより「ハリウッドは完全な崩壊の危機に直面している」と米メディア王が警告

 

ハリウッドが必要なものかどうかというと…まあ、日本のテレビ番組と同じで…。

(関連記事) 63年ぶりにハリウッドの俳優と脚本家が共闘するストライキを決行。製作全体が停止の可能性も (2023年7月14日)


ビリオネアのメディア王が、ストライキが解決されなければハリウッドは「完全な崩壊」に直面すると警告

Epoch Times 2023/07/16

Billionaire Warns Hollywood Faces ‘Absolute Collapse’ If Strike Isn’t Resolved

ビリオネアのメディア王バリー・ディラー氏は、脚本家組合と映画俳優組合のストライキを解決し、すぐに合意に達しなければ「壊滅的な影響」につながる可能性があると述べた。

7月14日、ここ数十年でハリウッド最大の労働闘争となったストライキの最初の終日、多くの映画やテレビのトップ俳優が脚本家らとともにストライキに加わった。俳優と脚本家による共闘は 60年以上ぶりとなる。

この 2つのギルドはスタジオとストリーミングサービスに関して同様の問題を抱えている。彼らは、インフレに追いつく契約や、再放送やストリーミングサービスなど、元の放送を超えて素材を使用した場合にクリエイターや俳優に補償する残金の支払いについて懸念している。

労働組合はまた、映画やテレビで労働組合の仕事を模倣する人工知能の使用に対してガードレールを設置したいと考えている。

パラマウント映画の元最高経営責任者(CEO)であるディラー氏は 7月16日、迅速に解決しなければ状況はさらに悪化する可能性があると述べた。

こうした状況は、業界全体の完全な崩壊を引き起こす可能性がある」と同氏は CBSニュースに語った。

しかし、近い将来に和解が成立する可能性は低いと同氏は述べた。ディラー氏は、「当事者間に信頼関係はなく」、「死ぬほど過大評価されている」AIの台頭を含む「現実的な問題」があると述べた。

作家たちのストライキにより、深夜のトーク番組や『サタデー・ナイト・ライブ』から、Netflixの『ストレンジャー・シングス』、マックスの『ハックス』、FOXの『ファミリー・ガイ』などの脚本番組に至るまで、テレビ制作の多くがすでに停止されている。

俳優らによる追加ストライキにより、『デッドプール3』、『グラディエーター2』、トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズ第 8作など、多くの主要映画の撮影が直ちに中止された。いずれも2024年に公開予定となっている。