世界の軍事費が史上最高に

 


第三次世界大戦の脅威が続く中、世界の軍事費は史上最高に達する

ZeroHedge 2023/04/25

Global Military Spending Hits All-Time High As World War III Threats Persist

東ヨーロッパでも南シナ海でも第三次世界大戦の脅威が週を追うごとに高まっている中で、最新のデータは、世界の軍事費が 2022年に 8年連続で増加し、過去最高を記録したことを示している。

ウクライナで進行中の紛争により、主にヨーロッパの軍事費の急増がこの増加を後押しした。

ストックホルム国際平和研究所 (SIPRI) のレポートによると、 世界の防衛費は実質 3.7%増加し、2022 年には過去最高の 2兆 2,400億ドル (約 300兆円)に達した 。

最も急激な増加はヨーロッパの武器予算の 13%で、 30年間で最大の増加だった。

ロシアのウクライナ侵攻と共に、南シナ海と台湾海峡で緊張が高まっているために、アジア諸国も含めて、多くの周辺国の支出が増加している。

ヨーロッパで最も急激な軍事費の増加は、フィンランド (36%)、リトアニア (27%)、スウェーデン (12%)、ポーランド (11%) であり、これらの国の多くは地理的にロシアに近い位置にある。

最大の増加には、カタールとサウジアラビアも含まれる。

ストックホルム国際平和研究所の軍事支出および武器生産プログラムの上級研究員であるナン・ティアン博士は、次のように述べている。

「各国は治安環境の悪化に対応して軍事力を強化しており、どの国も近い将来に治安が改善するとは見込んでいない」とティアン氏は述べた。

ストックホルム国際平和研究所は、米国からのウクライナへの軍事援助は約 199億ドル (約2兆6000億円)であり、これは昨年の米国の総軍事支出の 2.3%増加を占めていると推定している。

米国は依然として世界最大の軍事支出国であり、2022年には 9,000 億ドル (約 120兆円)近くに達する (もうすぐ 1 兆ドルになるのだろうか)。

中国の軍事費はロシアに次いで 2番目に大きい。

米国、中国、ロシアの 3つの最大の武器支出国の軍事支出を合わせると、それらすべてが世界の支出の 56%を占めている。

軍事費の急増は、ますます不安定な世界の兆候を示している。