ドイツのウクライナ戦争での損失は「2023年だけで25兆円に」と試算

 


ウクライナ戦争により、ドイツは今年 1,750億ユーロの損失を被っている

nyadagbladet.se 2023/02/14

Ukrainakriget kostar Tyskland 175 miljarder euro i år

リベラルなシンクタンクであるケルン経済研究所の研究者たちによると、ウクライナでの戦争はドイツ経済に 1,750 億ユーロ(約25兆円)の損失をもたらすと推定されている。

「ウクライナでの戦争とそれに関連するすべての経済的脅威は、付加価値として約1,750億ユーロの費用がかかる。価格で調整すると、ドイツの GDP の約 4.5% に相当する」と研究者は報告書に記している。

この莫大な金額は、ドイツ国民 1 人あたり約 2,000 ユーロ (約28万円)に相当する。

すでに過去 3年間に、ドイツは政治的決定の結果として莫大な経済的損失を受け入れることを余儀なくされたことに注意したい。

コロナ危機中のロックダウン政策により、2020年には 1,750 億ユーロ、2021年には 1,250 億ユーロの GDP 損失が国に費やされたと推定されており、昨年、これらの経済的損失は約 1,200億ユーロに達したと推定されている。

コロナ政策の開始以降に計算された総生産損失は、2023年末までに息をのむような 5,950億ユーロ (約 85兆円)に達すると推定されている。これは、ドイツの住民 1 人あたり約 7,000ユーロ (約 100万円)だ。

ドイツは依然として危機的状況にあり、ウクライナで進行中の戦争とノルドストリームの爆発により、コロナ危機から、重要なインフラストラクチャの混乱を含む新たな危機に変わったことに注意してほしい。

電気やガスだけでなく、原材料や下請け業者のコストが急激に上昇しているため、ドイツの競争力が脅かされており、計画的な投資を実行する勇気のあるドイツ企業はほとんどない。

同時に、この状況はドイツ人の個人財政に非常に悪い影響を与えている。家計は以前ほど多くの買い物をせず、より多くのお金を保持することを選択している。これは、経済全体にさらに悪影響を及ぼす。