アメリカで、点眼薬により55人が緑膿菌 (薬剤耐性)に感染し、1人が死亡、5人が永続的な失明

 


人工涙使用後…1人死亡・5人失明で米国は大騒ぎ

中央日報 2023/02/06

インド系製薬会社が作った人工涙液を使用した55人の患者が緑膿菌に感染して1人は死亡し、5人が失明する事態が発生し、米食品医薬品局(FDA)が販売停止の決定を下した。

2月3日、米公営NPR放送によると、ニューヨーク、ニュージャージーなど米国12州で製薬会社グローバル・ファーマの人工涙点眼薬「エズリケア」(EzriCare)を使った55人が緑膿菌に感染し、このうち1人が死亡、5人が失明するなど被害が続出している。

米国疾病予防管理センター(CDC)は1日、追加指示が出るまで製品の使用停止を勧告し、FDAも該当製品の使用禁止措置を下した。製薬会社は2日から自主的な製品回収に出た。

CDCは、「防腐剤のない点眼薬と関係があるかもしれない細菌感染で少なくとも1人が死亡した」とし「目の感染による永久的な視力喪失、入院、血流感染患者1人の死亡などが発生した」と明らかにした。

CDCは抗生剤治療に耐性のあるバクテリアである緑膿菌に感染した55件を発見した。これは目だけでなく、肺や血液を感染させる可能性があり、目とつながっている鼻腔から肺や血流に到達する。免疫力の弱い患者が緑膿菌に感染すると死亡の可能性が大きいことが分かった。

この製品を使用した後、死亡した人は実際にバクテリアが血流に到達して死亡したことが分かった。このほか、米保健当局は処方箋なしで購入できる人工涙より、医師の処方による点眼薬の使用も勧告した。